山地陽介
祇園花見小路から少し入った小路にある人気のフレンチ店。町家をリノベーションしたという店内は、奥にライトアップされた坪庭が見え、入口側には小さな個室がある。さらに、右側にオープンキッチンのカウンター席があり、左側にはテーブル席が2つある。ドリンクメニューを見ると、グラスワインは有名造り手のものはないが、シャンパンが1種、白が5種、赤が4種、ロゼが1種、デザートワインが2種と、種類が多く充実している。ペアリングワインは10000円、15000円、20000円と高めの設定だ。今回はディナーの真ん中のコースを予約し、18時からの一斉スタート。先ずは、「7FRANCE」とプリントされたエプロンを着た店主が挨拶。シェフは僕が思っていたよりも若い印象。
料理は「レアな車海老と梨のスリ流し・生姜風味」からのスタートであったが、これは微妙な美味しさ。続く「2種のウニと人参のピューレ・オマール海老の出汁」は海の旨味満載で、これは美味い!と思うような逸品。次の料理の説明は受けなかったが、隣の席の説明によると、「白甘鯛のフォアグラ入りサバイヨンソース」らしい。酸味のあるマヨネーズのようなソースで、味が複雑で調和がなくこちらも微妙。白甘鯛は皮が揚げられおり、身の火の通し方は良かった。また、グリーンアスパラには生ハムが巻かれてローストされている。パンはフォカッチャのように柔らか。「伝助穴子の炭火焼・ビーツのリゾット」は、関西風の鰻の蒲焼のようにカリッとしていて、蒲焼きのタレの様なソースも香ばしさを感じる。ビーツのリゾットともよく合い、ゴールドラッシュのかき揚げも美味しい。「じっくりとローストした淡路島の新玉葱」の玉葱の蓋を開けると、くり抜かれた中には、牛頰肉の煮込みとフォアグラ、サマートリュフが入っていた。口直しの「柚子のソルベ」には、原了郭の柚子辛が振られている。手渡しされた「鮎の唐揚げ」の尻尾にはキャビアがのっており、先ずはキャビアの部分をそのまま食べ、頭から腹の部分はパプリカとトマトソースを付けて食べる。「淡路島の鱧・神戸牛のコンソメと京野菜」は、想像通りの美味しい味。「熟成された神戸牛のロースト」は、焼肉のタレの様にほんのりと甘い。サマートリュフと京都産の静むらさきが添えられていた。そして、「フランス産チーズの盛り合わせ」の後、デザートの「フランス産チョコのガナッシュと奄美大島のパッションフルーツ」が出てきたが、これはとろけるように美味しかった。さらに、「完熟マンゴーとマンゴーピューレ・ホワイトチョコ、ココナッツミルク」、飲み物(カプチーノ)で終了となった。
幾つかの皿は、京都を意識し、斬新さを求めるシェフの意図が空回りしていたが、基本となる火の通し方と塩味は安定していた。しかしながら、決してディナーのコスパは良くないので、もしも初めて訪れるのなら、まずはランチを体験してみてからの方が良いかも。(2019年10月追加)
http://www.yosukeyamaji.com
東山区祇園町南側570-151
電話番号:075-561-8001
定休日:月曜(不定で月3回2連休あり)
営業時間:12時、18時もしくは19時の入店
予算:【ランチ】10000円、15000円、【ディナー】15000円、20000円、30000円
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座の前を過ぎて進むと、朱色の壁の大きな建物(お茶屋一力亭)が見えるので、その交差点を右折する。花見小路通りを進み、2つ目の交差点を左折する。そして、2つ目の交差点を右折すると右側にある。阪急河原町駅より徒歩7分
最寄りのランドマーク:祇園花見小路通り、お茶屋一力亭
お勧めポイント:斬新な発想のモダン京フレンチ
祇園花見小路から少し入った小路の・・・
ココです!
オープンキッチンのカウンター席
本日のコースの食材
料理は「レアな車海老と梨のスリ流し・生姜風味」からのスタート
これは微妙な美味しさ
続く「2種のウニと人参のピューレ・オマール海老の出汁」は海の旨味満載で、これは美味い!と思うような逸品
パンはフォカッチャのように柔らかい
「白甘鯛のフォアグラ入りサバイヨンソース」らしい。酸味のあるマヨネーズのようなソースで、味が複雑で調和がなくこちらも微妙。白甘鯛は皮が揚げられおり、身の火の通し方は良かった。また、グリーンアスパラには生ハムが巻かれてローストされている
「伝助穴子の炭火焼・ビーツのリゾット」
関西風の鰻の蒲焼のようにカリッとしていて、蒲焼きのタレの様なソースも香ばしさを感じる。ビーツのリゾットともよく合い、ゴールドラッシュのかき揚げも美味しい
「じっくりとローストした淡路島の新玉葱」
玉葱の蓋を開けると・・・
くり抜かれた中には、牛頰肉の煮込みとフォアグラ、サマートリュフが入っていた
口直しの「柚子のソルベ」には、原了郭の柚子辛が振られている
パプリカとトマトソース
手渡しされた「鮎の唐揚げ」の尻尾にはキャビアがのっており、先ずはキャビアの部分をそのまま食べ
頭から腹の部分はパプリカとトマトソースを付けて食べる
「淡路島の鱧・神戸牛のコンソメと京野菜」。コンソメを注いでくれているところ
想像通りの美味しい味
「熟成された神戸牛のロースト」
焼肉のタレの様にほんのりと甘い。サマートリュフと京都産の静むらさきが添えられていた
「フランス産チーズの盛り合わせ」
デザートの「フランス産チョコのガナッシュと奄美大島のパッションフルーツ」が出てきたが、これはとろけるように美味しかった
完熟マンゴーとマンゴーピューレ・ホワイトチョコ、ココナッツミルク」
カプチーノ
小菓子