掲載保留 鮨 とかみ
古いビルの地下にある食べログ高得点の寿司店。この店の人気は、前大将(現在の「はっこく」の店主)による影響が大きいと思われる。店内は、L字型のカウンター席9席のみと狭い。料理人3名とサービスの女性1名おり、北海道の登別出身の現在の大将は未だ若い。
今回は夜の2回転目20時半の予約。坊主頭の店主も若いが、客層も若めだ。店主はそれほど日本酒に造詣が深くないのか、先ず初めに広島の「賀茂金秀」を出す。アルコール度数13度と軟らかく淡麗なので料理の邪魔をしないが、酒自体が美味しいわけではない。
まずは、マグロの手巻き寿司からのスタート。「めぬけ鯛の碗仕立て」、「干し数の子の出汁浸し」、「初カツオのタタキ」、「蒸し鮑」、「マカジキのスモーク」、「あん肝」、「トラフグの白子と赤酢シャリ 餡がけ」、「蓮根饅頭」で、つまみは終了となる。
ここからは握り。酢飯は赤酢を使っており、酢も塩も効いていてキリッとしているが、これは好みが分かれるところ。「炙ったイサキ」、「赤貝」、「春子鯛」、本鮪の「赤身」、「中トロ」、「大トロ」、「コハダ」、「車海老」、「サワラの昆布締め」、「寒ブリ」、「煮ハマグリ」、「真鯖」、「マグロのお碗」、「バフンウニ」、「ノドグロの炙り」、「穴子」と続き、「玉子焼き」で終了となる。
これだけ出ると僕でもかなりお腹が一杯となり、そういう意味でも満足度は高いかもしれない。(2020年2月取材)
https://pocket-concierge.jp/ja/restaurants/244435
中央区銀座8丁目2-10 銀座誠和シルバービル地下1階
電話番号:03-3571-6005
定休日:日曜・祝日
営業時間:12時〜14時半、18時と20時半のスタート(2回転)
予算:【ランチ】(10貫)5000円、(13貫)8000円、(16貫)12000円、【ディナー】22000円〜(つまみ+15貫)
アクセス:JR新橋駅・銀座口を出て、外堀通りを数寄屋橋方面へ向かう。「すしざんまい新橋店」と過ぎて高速の下を通り、「リクルート スタッフィング本社」を過ぎた交差点を左角にあるビル。JR新橋駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:リクルート スタッフィング本社
お勧めポイント:飲んで食べたいという酒飲みには最高の寿司店
この古いビルの・・・
地下1階のココです!ここは?かつて「水谷」があったところでは?
L字型のカウンター席9席のみと狭い。料理人3名とサービスの女性1名おり、北海道の登別出身の坊主頭の大将は未だ若い
まずは、マグロの手巻き寿司からのスタート。海苔がパリッとしてマグロがとろける
北海道で出てきそうな「めぬけ鯛の碗仕立て」。めぬけ鯛も初筍もうまい
東京では珍しい留萌・井原水産の干し数の子を使った「干し数の子の出汁浸し」。干し数の子特有の歯応えと深い味わい
「初カツオのタタキ」。脂はないがネットリとして美味しい
「蒸し鮑」、「マカジキのスモーク」、「あん肝」の盛り合わせ。「蒸しアワビ」はごく普通の出来。「マカジキのスモーク」は、ワサビでいただく。厚めに切られているが、言われなければスモークサーモンのよう。いや、むしろこちらの方が味が濃い。「あん肝」は、甘辛に煮られていてとろける。これは美味しい^_^ 最高レベルだ
「トラフグの白子と赤酢シャリ 餡がけ」。素直に美味しいと思える出来
「蓮根饅頭」でつまみは終了となる。「蓮根饅頭」の中には穴道湖の天然ウナギが入っており、それにべっこう餡がかかっている
ここからは握り。酢飯は赤酢を使っており、酢も塩も効いていてキリッとしているが、これは好みが分かれるところ。まずは「イサキ」から。イサキは炙られて香ばしく、身の香りも独特
「スミイカ」
「赤貝」は身が厚く、香りも甘みもある
「春子鯛」は身が厚くてふっくら
本鮪の「赤身」は香りがあり、深い味わい
本鮪の「中トロ」は脂のバランスが良く、最高に美味しい
本鮪の「大トロ」はさらにマグロの香りが強い
ここで温かいお茶を頼んだら、湯飲み茶碗ではなく、ガラスの2重容器で出てきた
「コハダ」は締め方がやや強めだが、コハダの香りが感じられるレベル
「車海老」は、一見して分かるようにレアな火の入れ方で、しかも茹でたて。甘みが上手く引き出されており、締まった酢飯との相性も含めて、これまで食べた車海老の中でもトップクラスの握りだった
「サワラの昆布締め」は、身がネットリとして、その深い味わいも含めて本日ナンバーワンの握りだった
「寒ブリ」は本マグロに似たような香り。豊潤な脂を感じられる味わい
「煮ハマグリ」は味が濃すぎず上出来
「真サバ」は少し締めすぎていて、素材が台無し
「マグロのお碗」
「バフンウニ」は、ミョウバンの苦味があってイマイチ
「ノドグロの炙り」は美味しいが、熟成しているのか?ちょっと匂いがしてよろしくない
「穴子」はふっくらと大振りで、見かけ上は良質。対馬産だというが、九州や西日本でも経験したことのないくらいの泥臭さであり、最近各地に蔓延る産地偽装かも
「玉子焼き」は、クレームブリュレのように表面を砂糖でキャラメリゼしている。玉子の香りはするが、海老などの魚介の深い味わいはない