天ぷら 小泉

 ミシュランガイド2021で2つ星を獲得した人気の天ぷら店。店は片町の大通から少し入った住宅街にある一軒家で、隣には同じくミシュランガイド2つ星の有名フレンチ店がある。入口を抜けると手前に個室があり、奥には白木のカウンター席もある。カウンター内にいた坊主頭の店主は、恰幅が良い割りには若く見える。初の今回は、19800円のおまかせコースで注文。飲み物のメニューはなく、グラスワインは白のみ(この日はマコン・ヴィラージュ)。店主は日本酒に造詣が深いようで、日本酒の品揃えはいろいろあるようだ。
 突き出しとして出てきた1品目は、「ズワイガニの抱き身と菊、春菊、大根」。蟹の香りに野菜の食感がマッチしている。2品目の「アオリイカと氷見の寒鰤の刺身」。アオリイカは塩とスダチでいただく。寒鰤は辛味大根と醤油でいただいたが、かなり脂がのっていたので、地元の柚子南蛮を加えて食べた方がより美味しかった。3品目は、「生湯葉とコウバコガニのべっ甲餡がけ」。生湯葉はクリーム様にトロトロで、これにコウバコガニの内子や外子、さらに蟹味噌が加わって最高の一品となった。
 ここからは天ぷらとなる。天つゆはやや甘めで、胡麻油の香りがしない関西風の天ぷらだ。スタートは「ハタハタ」から。魚からのスタートとは珍しい。大根おろしと天汁でいただいたが、ハタハタ特有の身の食感が良かった。天ぷら2品目の「天然ホタテ」は、レモンと塩でいただく。塩単独で食べるよりもレモンを少し絞った方がより甘味が感じられた。3品目は「ムカゴの天ぷら」。ネットリと香りが強いので、こちらは塩よりも天つゆの方が良かった。4品目は「加賀蓮根」。皮と身の両方が出されたが、やっぱり身の方がシャキシャキして美味しい。口直しは、「皮を湯引きしたミニトマトとクレソン、らっきょう」。天ぷらの6品目は、「海苔の天ぷら 生ウニのせ」。塩をかけて食べると海苔のサクサク感とバフンウニのネットリトロトロした食感が絶妙。7品目は、「ズワイガニの蟹味噌のせ」。凝縮した蟹の旨味が爆発で、これは今日一番の美味しさだった。8品目は、「雲子(真鱈の白子;タチ)の大葉まき」。外がサクッと、中がトロッとしていていい。9品目となる「能登の原木椎茸」は、衣がほとんどないせいか油が染みてしまい油っぽい。また、閉じ込められているはずの椎茸エキスのジューシーさもなく、失敗作と言っても良いくらいの出来。10品目は「能登牡蠣」。レモンと塩でいただいたが、ふっくらとクリーミー。11品目の「サワラ」は、醤油と浅葱でそのままいただく。味は濃いめだが、火の通りが素晴らしく、これは本当に美味しい!!12品目は「七尾の牛蒡」。出汁で煮込んで味が染みているので、そのままいただく。13品目の「穴子」は天つゆで食べてみたが、やっぱり天つゆが甘いので、レモンを絞って塩で食べた方が良かった。
 いつになったら天ぷらの王道である車海老が出てくるのかな?と思っていたら、ご飯物となってしまった。ご飯物は、「天茶」、「天丼」、「ばら天丼」の中から選ぶことができるが、今回は「天茶」をチョイス。具材は海老のかき揚げで、出汁ではなく煎茶と塩による天茶だった。これが妙に油っぽく感じられたので、天丼の方が良かったのかも。そして、水菓子の「岐阜の富有柿とシャインマスカット」でコースが終了となった。
 天ぷら自体は良かったが、天つゆが甘めなことと胡麻油が香らない点や、車海老が出てこなかったことなどは、海老好きの僕的にとってはマイナス評価となった。(2022年12月取材/2023年9月追加)
https://tempura-koizumi.jp

金沢市池田町4番丁34 
電話番号:076-223-0023
定休日:日曜(不定休あり)
営業時間:12時〜、18時〜20時
予算:【ランチ】おまかせコース13200円、【ディナー】おまかせコース14300円と19800円
アクセス:JR金沢駅の鼓門を出て、金沢駅通りを近江町市場方向へ向かう。金沢エムザ(mZA)のある交差点を右折し、百万石通りを香林坊方面へ向かう。みずほ銀行、東横イン、大和・香林坊店、スターバックスコーヒーの入っている香林坊東急スクエアを過ぎ、北國銀行のある片町交差点を左折して犀川大通りを進む。2つ目の大工町交差点の信号を右折して進む。有料パーキングの間の小路を左折して進むと右側にある。JR金沢駅から約1.7㎞
最寄りのランドマーク:金沢エムザ(mZA)、大和・香林坊店、香林坊東急スクエア、犀川大通り、大工町交差点
お勧めポイント:金沢ナンバーワンの天ぷら店

店は片町の大通から少し入った住宅街にある一軒家で、隣には同じくミシュランガイド2つ星の有名フレンチ店があります ココです! 入口を抜けると手前に個室があり、奥には白木のカウンター席も。カウンター内にいた坊主頭の店主は、恰幅が良い割りには若く見える(後ろ姿) 初の今回は、19800円のおまかせコースで注文。突き出しとして出てきた1品目は、「ズワイガニの抱き身と菊、春菊、大根」。蟹の香りに野菜の食感がマッチしている 2品目は「アオリイカと氷見の寒鰤の刺身」 アオリイカは塩とスダチでいただく。寒鰤は辛味大根と醤油でいただいたが、かなり脂がのっていたので、地元の柚子南蛮を加えて食べた方がより美味しかった
3品目は、「生湯葉とコウバコガニのべっ甲餡がけ」 コウバコガニの身はもちろん 下に入っている生湯葉はクリーム様にトロトロで、これにコウバコガニの内子や外子、さらに蟹味噌が加わって最高の一品 飲み物のメニューはなく、グラスワインは白のみ(この日はマコン・ヴィラージュ)。店主は日本酒に造詣が深いようで、日本酒の品揃えはいろいろあるようだ ここからは天ぷらとなる。天つゆはやや甘めで、胡麻油の香りがしない関西風の天ぷら スタートは「ハタハタ」から。魚からのスタートとは珍しい。大根おろしと天汁でいただいたが、ハタハタ特有の身の食感が良かった 天ぷら2品目の「天然ホタテ」は、レモンと塩でいただく。塩単独で食べるよりもレモンを少し絞った方がより甘味が感じられた 3品目は「ムカゴの天ぷら」。ネットリと香りが強いので、こちらは塩よりも天つゆの方が良かった 4品目は「加賀蓮根」。皮と身の両方が出されたが、やっぱり身の方がシャキシャキして美味しい 口直しは、「皮を湯引きしたミニトマトとクレソン、らっきょう 天ぷらの6品目は、「海苔の天ぷら 生ウニのせ」。塩をかけて食べると海苔のサクサク感とバフンウニのネットリトロトロした食感が絶妙 7品目は、「ズワイガニの蟹味噌のせ」。凝縮した蟹の旨味が爆発で、これは今日一番の美味しさだった 8品目は、「雲子(真鱈の白子;タチ)の大葉まき」。外がサクッと、中がトロッとしていていい9品目となる「能登の原木椎茸」は、衣がほとんどないせいか油が染みてしまい油っぽい。また、閉じ込められているはずの椎茸エキスのジューシーさもなく、失敗作と言っても良いくらいの出来 10品目は「能登牡蠣」。レモンと塩でいただいたが、ふっくらとクリーミー 11品目の「サワラ」は、醤油と浅葱でそのままいただく。味は濃いめだが、火の通りが素晴らしく、これは本当に美味しい!! 12品目は「七尾の牛蒡」。出汁で煮込んで味が染みているので、そのままいただく 13品目の「穴子」は天つゆで食べてみたが、やっぱり天つゆが甘いので、レモンを絞って塩で食べた方が良かった いつになったら天ぷらの王道である車海老が出てくるのかな?と思っていたら、ご飯物となってしまった。ご飯物は、「天茶」、「天丼」、「ばら天丼」の中から選ぶことができるが、今回は「天茶」をチョイス 具材は海老のかき揚げで、出汁ではなく煎茶と塩による天茶だった。これが妙に油っぽく感じられたので、天丼の方が良かったのかも そして、水菓子の「岐阜の富有柿とシャインマスカット」でコースが終了となった