梅田 はがくれ

 東梅田の古いビルの地下にある人気のうどん店。行列に並んでいると、何故かアジア系外国人客が多いことに気づく。食べログで見ると、この本店の他に福島に「ラグザ店」もあるようだが、どうせ行くなら店主のいる本店で食べることをお勧めしたい。
 店内はL字型のカウンター席のみで、後ろを通るのにも難儀するくらい通路がせまい。この店の名物は、なんと言っても「生じょうゆうどん」。僕が初めてこの店を訪れたのは25年以上前のことであるが、その頃の大阪では讃岐うどんの店などほとんどなく、大阪や京都で食べるようなコシのないうどんが主流であった。この店のうどんは讃岐うどんではなく、あくまでも”大阪うどん“と称しているが、実際に関西系うどんとは全く異なるうどんである。一般的な讃岐うどんよりも若干細めで、角が立っていないうどんだ。讃岐うどんのように芯のあるようなコシではなく、何ともいえない心地よい絶妙なコシなのだ。表面が滑らかで小麦の香りがして美味しい。
 讃岐うどんブームと言われている昨今では、「生じょうゆうどん」は決して珍しい食べ物ではないポピュラーなうどんであるが、当時の大阪でこのような食べ方を供している店はかなり斬新であった。この場合の「生じょうゆ(生醤油)」とは、通常の醤油ではなく、醤油をベースに鰹節や鯖節、昆布、みりんなどを調合した所謂「だし醤油」のことで、この店では独特の食べ方がある。話し好きの名物の店主がいれば、まず生じょうゆを2往復半かけ、さらにスダチを搾り、混ぜないで食べるよう熱く指導してくれるはず。しかも、2本ずつ食べるように言われるのだが、それは意外と難しく、そんなことは気にせず食べた方が美味しく食べられる。やはり、この店の「生じょうゆうどん」の真骨頂は、生醤油に加え、スダチと大根おろしという名脇役がサッパリ爽やかに仕上げてくれることであろう。早い時間に訪れれば、「生じょうゆうどん」と「かやくご飯」のセット「生じょうゆ定食」があり、この「かやくご飯」も関西らしく意外と美味しい。(2016年1月追加)
http://www.hagakure.cc

大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビル地下2階  
電話番号:06-6341-1409
定休日:日曜
営業時間:11時~14時45分、17時~19時45分(土曜、祝日は11時~14時45分)
予算:生じょうゆうどん600円、生じょうゆ定食800円
アクセス:JR大阪駅、阪神梅田駅、地下鉄四つ橋線・西梅田駅、御堂筋線・梅田駅、谷町線・東梅田駅から地下で直結、徒歩5分
最寄りのランドマーク:阪神梅田本店
お勧めポイント:シンプルな「生じょうゆうどん」が最高に美味しい

このビルが大阪駅前第3ビルビルの地下2階にあります行列に並んでいると、予め注文をとってくれるので、座ってすぐにうどんがでてきますこの店の人気メニューカウンター席では、店主がアジア系外国人に食べ方のレクチャーをしていた2本ずつつかんで食べるよう指示奥のカウンター席から入口側を見渡したところメニュー「生じょうゆうどん」に使われている「うま味醤油」が販売されている「生じょうゆうどん」に生じょうゆをかけたところ