「うどん 大和」と「大阪木津卸売市場」
市場が大好きな僕は、各地へ旅をする度に必ずと言っていいほどその土地の市場を訪れる。京都の「錦市場」や金沢の「近江町市場」のような街の市場も魅力的だが、「築地市場」のような卸売市場も大好きである。大阪にも面白そうな市場がないかなあと思っていたところ、何と僕が泊まっているホテルのすぐ裏にあるではないか。名前は「大阪木津卸売市場」。非常に歴史のある市場のようで、1710年にその原型ができあがったらしい。
訪れてみると、現在の市場は近代的な建物の中にあり、「湯源郷・太平のゆ」というスーパー銭湯なども併設されている。「大阪木津卸売市場」は、卸売市場とは言っても築地の場内市場と同じシステムで、一般客や観光客でも買うことができる。市場のメインは水産物であり、その他に塩干物、乾物、青果、食肉などの店舗がある。もしも訪れるなら、8時よりも前に訪れた方がいい。
この市場の敷地内には数店舗の飲食店があるが、中でもいつも行列ができていて人気なのが「うどん 大和」。行列ができている場合には、まずメニューと注文書が渡され、順番が来たらオーダーを取りに来るダミ声のお母さんが案内をしてくれる。店内にはテーブル席が4つしかなく、かなり狭い。お母さんがサービスを、同じハースキーボイスの息子さんらしき方が調理を担当している。この店の人気は大きなエビ天が1本入った「海老天カレーうどん」と大阪名物の「和牛肉巻き定食」の2つであるが、僕は「(肉)カレーうどん」が最もバランスが良くお勧めだ。カレーうどんとは言っても、「和牛肉巻き定食」の甘辛く炊かれた美味しい和牛がタップリと入ったカレーうどんである。うどんはコシのない大阪によくあるうどんであるが、中辛の汁は、フルーツによる酸味とスパイス、出汁が上手くマッチしていてボリュームもあり、朝食として悪くない。
一方、大阪名物の「和牛肉巻き定食」は、甘辛く炊かれた薄切りの和牛を玉子焼きで包んだようなもの。実に大阪らしい食べ物ではあるが、味付けが甘めなので、一味をかけて食べないとすぐに食べ飽きてしまう。さらに、定食にはご飯と天かすの入ったうどんも付くので、ボリュームがありすぎて半分くらい残してしまった。(2015年10月追加)
http://kizu-ichiba.com
大阪市浪速区敷津東2-2-8 木津卸売市場
電話番号:06-6632-0494
定休日:日曜・祝日、水曜日(木津市場の休場日)
営業時間:5時~14時
予算:(肉)カレーうどん970円
アクセス:地下鉄御堂筋線、四つ橋線・大国町駅1番出口を出て、反対方向の「かごの屋」の看板が見える方向へ向かう。すぐに、「NTT西日本・大国町ビル」と「REGAL」の間を右折して進むと突き当たりにある。大国町駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:大阪木津卸売市場内
お勧めポイント:朝から食べられるボリューム満点のカレーうどん
「NTT西日本・大国町ビル」を過ぎ「REGAL」の通りを右折すると、突き当たりに見える茶色い建物が市場
メインエントランスの左側が市場と飲食店、右側がスーパー銭湯
こちらがスーパー銭湯「湯源郷・太平のゆ」
メインエントランスの通路
水産物のエリア
青果エリア
国産松茸が出回っていた
珍しい香茸が売っていた
青果エリアでは中国人観光客が買い物をしていた
牛肉専門店
鶏肉専門店
これが「うどん 大和」
行列に並んでいるとメニューを渡された
行列のルールが書いたお願いも渡された
注文書に数を書いて渡す
サービス満点な元気なお母さん
狭い店内
紙エプロンをもらえる
これが「(肉)カレーうどん」。凄いボリューム!
甘辛く炊かれた薄切りの和牛が美味しい
これが大阪名物「和牛肉巻き定食」の全貌
簡単に言えば、甘辛く炊かれた薄切りの和牛を玉子焼きで包んだようなもの
天かす入りのうどんも通常のボリューム