五島サバと九州の幸 きはる

 「福岡 叙々苑」が入っている古いビルの2階にある鯖料理で人気の居酒屋。鯖料理と言えば、以前紹介した「独酌しずく(→ 美味しかったワ~・福岡県の頁を参照)」 が有名であるが、実はこの店は「独酌しずく」の本店にあたる店なのである。ドアを開けると、入り口側にはカウンター席が、そして奥には小上がりのテーブル席がある。新しくて綺麗な「独酌しずく」に比べると、多少チープな感じもするが、店主も含めてスタッフの対応がとても良い。
 メニューを見ると、人気の五島サバ・熊本馬肉の料理と朝倉地玉子の玉子焼き、梅肉ポークのグリル、温泉玉子のシザーサラダ、春吉プリンなどは共通メニューのようだが、他のメニューは異なっており、各店で特徴を出しているようだ。比較のために共通メニューを幾つか食べ比べてみたが、「焼サバチャーハン」以外はこの店の方が美味しかった。突き出しも「独酌しずく」と同じ3種類で、どれも美味しかった。バーナーで焼かれた五島産の「炙り鯖刺」は、脂がジワッと滲み出ている。塩と本ワサビで食べても、醤油と本わさびで食べても旨い!「朝倉地玉子の玉子焼」は、ほんのり甘い出汁巻き玉子で、フワフワトロトロの火の通し方が絶妙。特に「朝倉地玉子の明太玉子焼」は、博多名物の辛子明太子が入っており、玉子の香りとの相性も抜群でお勧め。博多名物の「ゴマサバ」も、これまで食べた中で最も濃厚でこれまた最高。「サバコロッケ」は小ぶりな丸形をしており、粗切りにされた鯖入り肉じゃがの様な具が入っている。細かいパン粉は食感が硬くて頂けないが、中身は結構美味しい。デザートの「元祖 春吉プリン」は共通メニュー(「独酌しずく」の方は元祖を名乗っていない)。表面はカリッと焼かれていないが、とても滑らかで、まるでパティシエが作った本格的なクレームブリュレのような濃厚な感じ。これも店を訪れた時の締めに必ず食べたい逸品だ。他にも熊本産「馬肉ユッケ」や「鯖チヂミ」、「サバチゲ」、「たたきレンコンのちぎり揚げ」、「鯖ツナでポテトサラダ」、「アスパラの酒盗バター炒め」、「ありた鳥の鳥天」などの魅力的なメニューが多数。日本酒はあまりないが、焼酎は30種類以上ある。かなりの人気店なので余裕をもった予約が必須だ。(2013年1月追加)

福岡市中央区春吉3-21-28 2階  
電話番号:092-752-3312 
定休日:日曜(月曜が祝日の場合には日曜営業) 
営業時間:18時~24時 
予算:朝倉地玉子の明太玉子焼700円、炙り鯖刺900円、梅肉ポークのグリル980円 
アクセス:地下鉄七隈線・天神南駅6番出口を出て右へ。国体道路に沿って進み、「東横イン博多西中洲」手前に春吉交差点信号が見える。右角に「福岡叙々苑」のビルが見えるので、入り口はそこを右折したところにある。天神南駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:東横イン博多西中洲、福岡叙々苑、春吉交差点 
お勧めポイント:鯖料理が美味しい人気居酒屋