景徳鎮 本店
横浜中華街の市場通りにある四川料理の店。中華街の良い店の見分け方は、基本的に「呼び込みがいないこと」、「メニューの写真が美味しそうであること」、「異常に安いプランや食べ放題プランがないこと」などである。実は、この店も事前に調べて来店したわけではなく、中華街をブラブラと見回っていたときに目に留まった店である。調べてみると、この店の他に「景徳鎮 新館」と「景徳鎮酒家」の2つ支店があるようだ。
1階はテーブル席のみで、パーティションで仕切られていないため、ガランとている。また、2階には宴会席が、3階には個室もあるらしい。着席してオーダーしたときの店員の対応は、あまり期待できないなあというイメージであったが、意に反して、料理の方はどれも日本テイストに迎合しない本格的な四川料理であった。
僕のお勧めは、前菜の「蒸し鶏の四川胡麻辛子ソース掛け(怪味童鶏)」、そして四川らしい「魚の山椒辛子水煮」と「骨付き鶏肉四川唐辛子炒め」、「四川麻婆豆腐(陳麻婆豆腐)」などである。「蒸し鶏の四川胡麻辛子ソース掛け」は鶏の茹で方が抜群に上手で、シェフのスキルを感じさせる前菜だ。「魚の山椒辛子水煮」は、舌が痺れる四川を代表する川魚料理であるが、この店のものは銀ムツのような魚を使用していてとても美味しい。「骨付き鶏肉四川唐辛子炒め」は、四川特有の丸唐辛子とピリ辛の鶏の素揚げの炒め物で、ビールに最高である。麻婆豆腐には、辛くない一般的な「麻婆豆腐」と四川風の「四川麻婆豆腐」の2種類があるが、辛い「四川麻婆豆腐」の方がお勧めである。日本でチェーン店化された四川省成都市の「正宗四川料理 陳麻婆豆腐」の麻婆豆腐と同様、豆鼓が効いたちょっと痺れるくらいの辛さである。一方、「うなぎ細切り辛子炒め」は鰻が泥臭く、飲茶メニューの「スペアリブの黒豆(豆鼓)蒸し」はイマイチだった。「四川チャーハン」はパラッと炒められていて、ピリ辛で美味しい。また、スイーツの「タピオカ入りココナッツミルク」は、タピオカが少ないが悪くはなかった。ちなみに、旨味調味料の後味が気になる方にはお勧めできないが、中国で食べたような現地の味にかなり近く、美味しい四川料理である。(2015年2月追加)
横浜市中区山下町190
電話番号:050-5872-3090
定休日:無休
営業時間:11時半~21時(ランチは11時半~15時)
予算:蒸し鶏の四川胡麻辛子ソース掛け(怪味童鶏)1600円、魚の山椒辛子水煮2000円
アクセス:みなとみらい線・元町・中華街駅2番出口を出て、「SEGA」の看板の見えるパーキングビルの前を進む。角を左折して中華街東門から、三叉路の中央にある中華街大通りを進む。そして、「源豊行」と「同發本館」の間の市場通りを左折すると、左側にある。元町・中華街駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:横浜中華街大通り、市場通り
お勧めポイント:現地に限りなく近い本格的な四川料理が味わえる
1階のダイニング
蒸し鶏の四川胡麻辛子ソース掛け(怪味童鶏)
魚の山椒辛子水煮
骨付き鶏肉四川唐辛子炒め
丸いナツメみたいのが唐辛子
うなぎ細切り辛子炒め
四川チャーハン
四川麻婆豆腐
スペアリブの黒豆(豆鼓)蒸し
タピオカ入りココナッツミルク