煮干中華 ゆきと花
「フラノマルシェ」の隣に新たに建設された「フラノマルシェ2」内にあるラーメン店。「フラノマルシェ2」内とはいっても、入口が建物の外にある独立型の店舗である。実はこの店、「北の国から」で一躍有名になった麓郷のラーメン店「富良野とみ川」のネクストブランド店なのである。「富良野とみ川」は、この店の他に、JR富良野駅近くに「富川製麺所」も経営しており、実はこの店で3店舗目となるが、中でもこの店が最もお勧めである。いろいろなラーメンが揃う「富良野とみ川」と「富川製麺所」の売りは味噌ラーメンであるが、この店は全国的にブームとなっている“煮干し中華”と“まぜそば”に特化した店である。
店内に入り、まずは自動券売機で食券を購入。メニューを見ると、「煮干中華」には、「醤油」と「塩」、さらに、「濃い煮干中華」、「ふらの煮干中華」、「石臼挽き中華そば」の5種類がある。この他に、今流行の辛い「台湾まぜそば」や辛味なしの「まぜそば」、そしてサイドメニューに、「チャーシュー丼」や「かきあげ丼」、「卵かけごはん」、「ふらのぎょうざ」などがある。
僕の一押しは、オーソドックスな「煮干中華(醤油)」。この店の麺は、富良野産小麦「春よ恋」をローストした焙煎自家製麺だそうだが、麺は全粒粉なのだろうか?ツブツブとした粒子が見える中細ストレート麺である。細かく細切りにされたシナチクと麺を一緒に食べると、食感の違いが際立って美味しい。無化学調味料のスープは、煮干しの風味が程よく抑えられており、深みと洗練さを兼ね備えた絶妙なバランスを保っている。チャーシューは、富良野産の山桜のチップでスモークされたベーコンのようなチャーシューで、僕的にはシットリと低温火入れした煮豚チャーシューの方が好みである。鶏のむね肉を鶏油で炊きあげたという鶏チャーシュー(鶏のコンフィ)の方は、シットリとしていて美味しい。
もう一つお勧めしたいのが「台湾まぜそば」。名古屋の名店 「麺屋 はなび(→ 名古屋グルメバイブル・台湾まぜそばの頁を参照)」 ほどコッテリ感や濃厚さはないが、これはこれで美味しい。最後に無料の追い飯を入れて食べると、さらに満足感が高まること請け合いである。
ちなみに、ネーミングがそそられる「ふらの煮干中華」は、旬の富良野産野菜かき揚げが入った中華そばであるが、特にお勧めではない。また、ミシュランガイドで紹介されたという「石臼挽き中華そば」は、麺のザラっとした食感とコシのなさが、スープとマッチしていない。さらに、「ふらのぎょうざ」はごく普通で、可もなく不可もなしといった感じ。(2016年9月追加)
富良野市幸町8番5号 フラノマルシェ2
電話番号:0167-56-7437
定休日:水曜(7月と8月は無休)
営業時間:11時~19時半(平日は15時~17時の間は中休みあり)
予算:煮干中華(醤油)680円、台湾まぜそば800円
アクセス:JR富良野駅を出て、駅前通を進む。「北洋銀行」、「旭川しんきん」を過ぎ、「空知しんくみ」を過ぎると右側にある。JR富良野駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:空知しんくみ(空知商工信用組合・富良野支店)
お勧めポイント:無化学調味料でありながら完成度の高い中華そば
ここが「フラノマルシェ」
隣にできた「フラノマルシェ2」
「フラノマルシェ2」の館内
店舗は駅前通沿いの入口から入る
ココです
メニュー
まずは自動券売機で食券を購入する
カウンター席
テーブル席
僕の一押しの「煮干中華(醤油)+味付け玉子のトッピング
ネギ、カイワレ、細切りのシナチク
ベーコンのように桜チップでスモークされた豚チャーシューと油で低温調理された鶏チャーシュー
味付け玉子はトロトロ
今流行の辛い「台湾まぜそば」
天カスとニラ、海苔 (魚粉は見えないが、魚粉の味はします)
混ぜ合わせたところ
残った汁に無料の追い飯を投入
混ぜて食べると濃厚なリゾットのよう
「石臼挽き中華そば」
麺はザラっとした食感とコシのなさがスープと合わない
「ふらのぎょうざ」はごく普通で、可もなく不可もなし