祇園 末友
元「花霞」の板長だった末友さんが店主を務める日本料理店。建仁寺の南側にあり、有名日本料理店「建仁寺 丸山」にも近い。一軒家の入り口を抜けるとすぐに暗い待合室がある(夏にここで待つときには、蚊に刺されるので注意)。奥手前には畳み敷のカウンター席が8~10席、奥には10~12名まで入れる個室がある。まだ2階を使用していないそうだが、いずれ余裕ができたら2階にも個室を作りたいという。この店の料理は、季節感だけでなく華やかな雅を感じさせる。もしかすると、その傾向は京都吉兆よりも強いかも知れない。それだけではなく、どの料理も美味しい。それは、最後の締めに出される季節の土鍋ご飯に至るまで美味しいのだ。特に、この店のスペシャリティと言ってもいい「鮎の塩焼き」は、とてもジューシーで他店とは全く異なる革新的な美味しさ。さらに、睡蓮菜を使った鱧の湯洗いも絶品で、睡蓮菜のシャキシャキ感と梅肉醤油が鱧の甘みをグンと引き立て、最高に美味しい鱧を食べ方であると実感できる。
夜のコースはボリュームがあるので、お勧めは夜のコースである。季節の土鍋御飯は、もしも余ってもお土産にしてくれる。但し、2024年に再訪したところ、開店当時の勢いに陰りが見え、とりあえず星を一つを下げてみたが、今後の料理にも注目していきたい。(2012年8月)
東山区大和大路四条下る小松町151-73
電話:075-496-8799
定休日:水曜(木曜日の昼も)
営業時間:11時~14時半、17時~21時
予算:昼5500円 、夜20000円
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座を過ぎた角を右折し、500mほど進むと右に「えびす神社」、左に建仁寺の外壁が見えてくるので、壁に沿って角を左折する。すぐに建仁寺の一つ目の門が見え、そして二つ目の門が見えたら右側にある。阪急河原町駅より徒歩8分。
最寄りのランドマーク:京都四條南座
お勧めポイント:季節感ある華やかな盛りつけの日本料理店