譽滿坊 Dim Sum
ハッピーバレー競馬場近くの山側の商店街にある飲茶専門店。なので、昼だけでなく夜も飲茶を楽しめるのである。しかし、平日でも予約をしなければ待たされるほどの人気。店内に入ると、テーブル間隔は狭く、よくある家庭的な雰囲気。しかし、天井が高く開放感があり、清潔感もあっていい感じだ。店内を見渡すと、2/3くらいが地元客で、欧米人客も何組か見られる。店名の“Dim Sum”とは、英語でずばり“点心”のことなので、英語圏の観光客にも分かり易いのかも知れない。その一方、街の中心部から離れているせいか、この日は日本人と思しき客は見受けられなかった。この店にはワゴンサービスはなく、伝票にチェックして手渡すシステム。日本語メニューもあるので、お茶や飲み物のオーダーを取りに来たときにその旨を告げよう。黄色い伝票を見みると、日本語メニューには載っていない炒飯や焼きそばなどもある。一見してかなりの品数があるので数えてみると、この日はデザートも含めて94種類あった。どの点心もとにかく素材が新鮮で、ストレートに素材の美味しさが伝わってくる。それでいて旨味調味料 の味を感じない良質な味なのである。よくあるカジュアルな点心から、フカヒレや小ぶりな干しアワビなどを使った高級なものまでいろいろある。一押しは、プリプリした歯ごたえが最高な海老を使った点心。とは言っても、こちらもかなりのバリエーションがあり、「海皇鳳眼雙子座(帆立貝カニ子と海老蒸し餃子)」 や「竹笙海皇鮮蝦餃(エビと竹の子蒸し餃子)」などは是非食べてみたい。御飯なら香港の定番「粽(ちまき)」もいいが、せっかく香港に来たので「竹筒吊片肉餅飯(豚肉とイカ蒸し御飯)」などの蒸しご飯を食べたい。これは、豚スペアリブの豆鼓蒸しとイカミンチを混ぜたような具がのっており、甘めの醤油をかけて食べると実に斬新な味である。デザートでは、「マンゴープリン」は硬くてお勧めできないが、「椰汁芒果糯米糍(マンゴーココナッツもち団子)」はお勧め。これはロール状の冷たいデザート餅で、 カスタードクリームとマンゴー果肉にマンゴー餅が巻かれた3層構造になっている。モチモチした食感に加えて味の重層感もあり、甘さも丁度良い。サービスに関しては香港にあるごく普通のレストランのレベルで、チップをあげたくなるようなホスピタリティは感じない。(2012年12月追加)
香港砲馬地成和道63號地下
63 Sing Woo Rd, Happy Valley, Hong Kong
電話番号:2834 8893
定休日:無休
営業時間:11時~16時半(土日・祝日は10時半~16時半)、18時~23時
予算:海皇鳳眼雙子座60HK$、竹筒吊片肉餅飯45 HK$
アクセス:銅鑼湾(コーズウェイベイ)からタクシーで 15分
最寄りのランドマーク:ハッピーバレー競馬場
お勧めポイント:ストレートに素材の美味しさが伝わってくる点心