Gotham Steakhouse & Cocktail Bar

 バンクーバーのダウンタウン中心街にあるステーキ店。実はこの店、僕の知り合いのまた知り合いであるバンクーバー在住のカナダ人シェフが推薦してくれた店。僕がカナダで旨いステーキを食べよう!という思いに至った理由は、単純に美味しい赤身のステーキが食べたかったからである。最近日本でも肉の赤身の旨味を追求したドライエイジング(空気が対流する0〜4℃の部屋で肉を乾燥熟成させること)を標榜する店が増えてきたが、どの店に行ってもアメリカ・ボストンの「Fleming’s PRIME STEAK HOUSE & WINE BAR」で食べた「ニューヨークプライムリブステーキ」のようなジューシーで旨味のあるステーキには出会えていない。例えば、東京・虎ノ門に進出した全米で人気の高級ステーキ店「RUTH’S CHRIS STEAK HOUSE」も麻布十番の人気店「WAKANUI」もどこかしら違うのである。思わず、ステーキはやはり北米大陸で食べなければダメなのか?という思いに至ったのである。 
 店内に入ると天井が高く、まるで高級フレンチ店のようにシックで重厚感のあるインテリア。しかも、優に50〜60人くらいは入れそうな大箱店である。僕らのテーブル担当の恰幅のいい店員は、とてもフレンドリーでいろいろな注文にも笑顔で答えてくれた。 
 先ずはグラスシャンパンと地ビール、そしてシーフードの盛り合わせ「Seafood Tower」を注文。2段皿には、生牡蠣やボイルされた海老、タラバガニ、ズワイガニの蟹の爪、スモークサーモンなど色々入っていたが、結論としては、やはり生牡蠣がずば抜けて美味しい。なので、前菜は生牡蠣だけで十分だと思う。バンクーバーで生牡蠣を注文すると、店によっては3種類を置いている。西海岸産と東海岸産、そしてカナダ産の「Kusshi(クッシ)」である。「Kusshi(クッシ)」が最もポピュラーで、小ぶりであるが日本のサロマ牡蠣のように味が濃厚で美味しい。この店の生牡蠣も当然Kusshiなので、来店の際には必ず注文してほしい。続いて「シーザーサラダ」、そして店員お勧めのステーキ「Bone-in Rib Steak」を注文。つけ合わせのポテトは「マッシュポテト」、「フレンチフライドポテト」、「ベイクドポテト」の3種から選べるが、フライドポテトは日本の方が美味しいので、北米ではクリーミーなマッシュポテトがお勧め。この店では更にシンプルなマッシュポテトとニンニク入りのガーリックマッシュポテトのどちらかを選択できるが、お勧めはシンプルな方。「Bone-in Rib Steak」の肉を噛むと、旨味タップリでとてもジューシー。噛む度に深く肉の旨さをしみじみと感じさせてくれるステーキである。しかしながら、ミディアムレアで注文したにも関わらず焼き上がりはミディアムだったので、やはりレアと注文した方が良いかもしれない。また、大きなパンもカリッと温かくて美味しいし、デザートの「Ice Cream Sundae with Chocolate & Caramel Sauces」もこの種の店としては十分合格点。ワインリストは5000円〜10000円の若いワインが中心で、グラスワインもかなりある。もしもボトルで注文するなら、ボルドータイプのカナダ産ワイン「Laughing Stock “Portfolio” Red Bordeaux Blend Okanagan Valley 2010」が意外にもかなり美味しくお勧め。ちなみに、人気店なので行くときは必ず予約してから出かけた方が良い。(2013年8月追加) 
http://www.gothamsteakhouse.com/

615 Seymour St., Vancouver, BC V6B 3K3  
電話番号:604-605-8282
定休日:無休 
営業時間:【ランチ】月曜〜金曜:11時半〜15時半、【ディナー】月曜〜日曜:16時半〜23時、【バー】月曜〜金曜:11時半〜閉店まで、土日・祝日:16時〜閉店まで 
予算:Fresh Oysters today’s best selection18.5ドル、Seafood Tower 99ドル、Bone-in Rib Steak 56.96ドル 
アクセス:スカイトレイン・Granville駅を出て右へ。すぐに「ST REGIS HOTEL」が見えるので角を右折すると、すぐ右側。スカイトレイン・Granville駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:スカイトレイン・Granville駅、ST REGIS HOTEL、 
お勧めポイント:Bone-in Rib Steakが美味しいバンクーバーのベストステーキ店