麒麟
Kirin Restaurant Vancouver Downtown本店
バンクーバーの街を歩いていると東洋人とよくすれ違うが、そのほとんどは中国人である。そういえば、この街には北米でも有数のチャイナタウンがある。バンクーバー在住の中国人や日本人に最も人気のある中華料理店がこの「麒麟」で、バンクーバーに2店、カナダに計4店舗ある。店内は中国語を話す観光客や地元の中国人客で常に賑わっている。あくまでも推測ではあるが、この日の客の8割くらいが中国人客で、残りの2割が日本人と他の国といった感じだ。
入り口を抜けると天井が高く奥行きがあり、思った以上の大箱店である。入り口側にも僅かながらテーブル席があり、2階へ向かう正面の階段を上ると、広いメインダイニングがある。メニューは中国語と英語の他、日本語も併記されているのでとても親切。昼はランチタイム用の飲茶中心のメニューで、ほとんどが5ドル前後の価格。ディナー用のメニューは、ランチ用に比べるとかなり高い。なので、ディナーで食べるなら活ロブスターが入った2名198ドルの「活ロブスターのコンビネーション」のコースがリーズナブルだ。メニューに中国ビールと日本のビール(アサヒとサッポロ)があったので、僕らはサッポロ黒生をチョイス。
結論として、この店の料理は美味しい料理を上手く選べば結構良い店であるが、選び方を誤れば“ウーン”という感じである。ランチタイムに行った今回の良かったメニューと悪かったメニューを列記すると、良かったものは「海老蒸し餃子」や「特製醤油味のライスロール焼き」などの点心類と「黄韮・エビ・豚肉の湯葉巻き揚げ」などの揚げ物である。別な日に行った友人によると活ロブスターを使った「Live Lobster Special」も美味しかったそうだ。逆にダメだったものは、長粒米を使った「麒麟スペシャルチャーハン」や硬かった「マンゴープリン」、まるで蒲鉾のような「牛挽肉ボールと乾燥タンジェリンピールの湯葉蒸し」、揚げすぎでソースが甘過ぎの「オヒョウのハラミのシェフ特製ソース」、ハチノスの臭みが抜けておらずカレー味ともマッチしていない「蒸した牛のハチノスのカレーソース」など。
北米の中華料理店はどこもそうであるが、どの料理もボリュームがあり、いつものように注文すると、日本人なら残してしまうほどの量である。もしも料理が残ってしまい、翌日の朝食として食べたいと思ったら、包んでお持ち帰りすることも出来る。ちなみに、人気店なので予約は必須。2名で予約する際には、2名席か大きな丸テーブルのどちらが良いか?と聞かれるが、もしも相席が嫌ならば、かなり狭いテーブルであるが2名席の方をチョイスしよう。それにしても、これだけの大箱店にも関わらず、料理がテンポ良く出されるのは凄い。現時点でこれまで北米で食べた中華料理店の中では1番美味しかった。(2013年8月追加)
http://www.kirinrestaurants.com/index.php5
1172 Alberni Street Vancouver
電話番号:604-682-2812
定休日:無休
営業時間:【月曜〜金曜】11時〜14時半、17時〜22時半、【土日・祝日】10時〜14時半、17時〜22時半
予算:Live Lobster Special 18.80ドル、黄韮・エビ・豚肉の湯葉巻き揚げ4.98ドル
アクセス:スカイトレイン・Burrard駅を出て右へ。「クライストチャーチ大聖堂」を過ぎ、「Fairmont Hotel Vancouver」前の細い通りAlberni Streetを右折する。交差点を1つ過ぎるとすぐ左側。スカイトレイン・Burrard駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:クライストチャーチ大聖堂、Fairmont Hotel Vancouver、Alberni Street
お勧めポイント:バンクーバーで中国人や日本人に最も人気のある中華料理店