さっぽろ 純連(じゅんれん)
「純連」と「すみれ」の2店は、札幌に住んでいる方なら誰もが知っている味噌ラーメンの有名店。しかも、平岸にある「すみれ 本店」と「さっぽろ 純連 本店」は、地下鉄駅2つ分ほどしか離れていない。元を辿ると、両店は母親である村中明子さんがやっていたラーメン店「純連(と書いて“すみれ"と読んだ)」からそれぞれ漢字と平仮名をとって分かれた兄弟店なのである。それ故、両店から独立した「純連・すみれ」系の店のスープは、強火のフライパンで焼かれ、表面にタップリとラードが浮いた極めて類似した濃厚な味噌ラーメンなのである。もちろん麺は黄色い中太の縮れ麺。
この店のお勧めは、もちろん鉄板メニューの「みそ」ラーメン。この他に、この店には「辛みそ」ラーメンがあるなど、「すみれ」とは若干異なる点も幾つか見受けられる。先ずはスープであるが、「純連」の方が多少炒め方が強いせいか味噌のブレンドが異なるのか、スープにコクと深みがあり、母親である村中さんのオリジナルレシピに近い味だ。シナチクはどちらも変わらないが、チャーシュー「すみれ」の方が美味しい。また、「純連・すみれ」共通の名物であるチャーハンは、通常のレギュラーサイズの他、「純連」では小ポーションの「半チャーハン」もある。さらに、チャーハンの上に刻みチャーシューとマヨネーズでアレンジした「まかないチャーハン」などもあるのだ。ちなみに、「半チャーハン」や「まかない丼」はいずれかのラーメンとセットにできる。平岸の本店のみ数量限定で、中華そば風の「なつかしラーメン(“すみれ"のメニューでは昔風ラーメン)」をやっている。
札幌では本店の他に、2013年2月21日新たに創成川通沿いに「北31条店」がオープンしたが、本店とは微妙に味が異なるような気がする。こちらの方が旨味調味料をあまり感じない点は良いのだが、濃厚さが少なくなった分インパクトも弱い。また、味噌のスープには山椒のような後味を感じる。ちなみに、道外では高田馬場に東京店が、そしてJR恵比寿駅前に恵比寿店、さらに東北大学農学部前には仙台店がある。(2015年3月更新)
【さっぽろ 純連 本店】
豊平区平岸2条17丁目1-41
電話番号:011-842-2844
定休日:木曜
営業時間:11時〜21時
予算:みそラーメン820円、半チャーハン付きは1200円
アクセス:地下鉄南北線・澄川駅北口を出て左へ。信号を右折して「北大学力増進会」を過ぎ、澄川墓地を過ぎるとすぐ左側に見える。澄川駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:澄川墓地
お勧めポイント:村中オリジナルを忠実に守る純連・すみれ系本流の味噌ラーメン
【さっぽろ 純連 北31条店】
札幌市東区北31条東1-1-8
電話番号:011-750-5678
定休日:木曜
営業時間:11時~15時、17時~21時
アクセス:地下鉄南北線・北34条駅5番出口を出て右へ進む。信号を左折して進むと広い創成川通へ出るので、信号を渡り創成川通に沿って左へ進むとすぐに見える。北34条駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク: 札幌創成高校
これが本店
左が待合のベンチシート、右がオープンキッチンのカウンター席
「みそ」ラーメンと「半チャーハン」のセット
「みそ」に「味玉」をトッピングしている
「みそ」のアップ。チャーシューは刻まれている
「味玉」は半分に切られ、擦り生姜ものっている
中太縮れ麺はコシがあっていい
スープは濃厚
これが創成川通沿いにある北31条店
まずは自動券売機で食券を購入。これは本店と同じ
手前にテーブル席、左奥に待合のベンチシート、右奥がオープンキッチンのカウンター席。これも本店と同じスタイル
「みそ」に味玉トッピング
見た目は本店と同じラードタップリの濃厚スープ
これが「辛みそ」ラーメン
特製の辛味噌がのっている
純連の味噌ラーメンに山椒の辛みがが加わり、何とも言えない美味しさ。これもお勧め!!辛みは追加することも可能です