未来カレー こりす
親子なのであろうか?年輩の方がサービスを、若手が調理を担当している。ロフト風の店内は白を基調としており、かわいらしいウッディーな木の椅子とテーブルがいい。カウンター席が5つあり、テーブル席が入り口に2つと奥に6つある。
この店のカレーはニセコの無農薬野菜を使い、油をできるだけ控えているのであっさりとしている。また、この店のカレーはとても種類が多いのも特徴だ。スープカレーのようにサラサラしたカレーからトロッとペースト状のカレー、そしてドライカレーや焼きカレーまで味わえるのだ。特に面白いのは「カシミールカレー」と「コルマカレー」がメニューにあること。両メニューとも東京上野にある「デリー」の看板メニューである。「カシミールカレー」は見た目はそれっぽく再現されているが、こちらの店の方が酸味が強く、辛さも唐辛子のような辛さである。具材は、チキンとベジタブル、ラム、マトンキーマの4種類で、これは「デリー」と全く同じ。一方、「コルマカレー」は色が黄色っぽく、ココナッツミルク入りのマイルドな北インド風カレーで、「デリー」のものとはかなり異なっている。
僕のお勧めは「カシミールカレー」。スープカレーのようにサラサラで、デミグラスソースのような深い旨味に加えて酸味もあり、唐辛子の痺れるような辛さが後を引く美味しさとなっている。前述のように、「デリー」とは少し異なるが、逆にこちらの方が個性的で僕好みである。僕のもう1つのお勧めは「マトンキーマ マサラ」。トマトの酸味とマトン独特の香りがとてもマッチしていて美味しい。特に、この「マトンキーマ マサラ」には、焼きたての自家製パンがピッタリ。自家製パンは一見ナンの様な形をしているが、外がカリッとしていてフランスパンのよう。「コルマカレー」は「カシミールカレー」よりもトロミがあり、タイカレーのようなココナッツミルク入りカレーが好きな方にはそれなりに受けそうな味である。「ドライカレー」は刻みレタスとプチトマトが添えられていて、まるで辛い茄子入りタコライスのよう。「南インドカレー」はトマトの酸味とココナッツミルクを感じ、「ほうれん草カレー」は甘過ぎでどちらもお勧めできない。
辛さは、通常の辛さが0番〜3番まで、更に辛いvery hotが1番〜3番まであり、7段階の辛さとなっている。カレーの種類によってもちろん辛さは異なるが、0番は甘口〜中辛、1番は中辛〜辛口くらいで、全体的にはやや辛めである。しかし、よほど辛さに弱くない限り、1番からスタートすることをお勧めする。また、この店には南インド料理店でよく見かけるインドの高級長粒米「バスマティライス」もあり、プラス400円で変更可能。
「ラッシー」はプレーンか塩が良く、「チャイ」は味が薄くて香りがなくお勧めできない。薄野に近いエリアにあるためかアルコールメニューもいろいろあり、つまみになりそうなサイドメニューもいろいろ揃えているので、居酒屋的な使い方もできそうだ。ちなみに、4名以上で飲み放題の付いた2時間のパーティープラン(料理9品3500円、6品3000円、ノンアルコールは500円引き)もある。(2013年10月追加)
中央区南3条西6丁目 ARK36ビル1階
電話番号:011-252-3333
定休日:火曜
営業時間:11時半〜15時、17時〜22時半
予算:カシミールカレー(チキン)750円、マトンキーマ マサラ880円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、「すずらんビル」を過ぎ、サンクス側へ信号を渡る。更に「F-45ビル」を過ぎて信号を渡り、資生館小学校手前の信号を右折すると右角のビル。すすきの駅より徒歩5分。
最寄りのランドマーク:資生館小学校
お勧めポイント:スパイシーかつリッチなカシミールカレーが味わえる
「未来カレー こりす」のカシミールカレー
「未来カレー こりす」のカシミールカレー
「未来カレー こりす」のカシミールカレー
「デリー」のカシミールカレー
「デリー」のカシミールカレー