アキヒサ ハンダ Akihisa Handa
2013年11月にオープンした薄野の飲食ビルの中にあるフレンチ店。元々このビルの7階で営業していたがコロナ禍で一時閉店となり、2023年の4月から最上階でリニューアルオープンとなった。この店のオーナーシェフである半田さんは、富良野にある人気高級リゾートホテル「フラノ寳亭留」で料理長だった方である。
以前の店は白とペパーミントグリーンを基調としたロフト風インテリアであったが、新店舗は白壁と木を使った落ち着いた大人の雰囲気となった。入ってすぐ手前にカウンター席と奥にテーブル席が3つあり、そのうちの一つは角の半個室。前の店とは違って、窓が大きく開放感を感じるようになったことは良かったが、前店舗の空調をそのまま利用しているのか?空調の音が少し気になった。また、調理場は半田シェフ一人のワンオペであるが、料理はテンポよく出された。サービス担当は女性2人で、そのうち1人は「フラノ寳亭留」時代の同僚のソムリエールである。
コースは7500円、10000円、15000円の3コースで、今回はメインに「ふらの和牛フィレ肉」が入った15000円のコースをチョイス。最初に出てきた1皿目は「利尻産北ムラサキウニのカナッペ」。乾燥した自家製ブリオッシュの上に、生ウニと擦ったニセコチーズ工房のラクレットとトマトウニソースがのっていた。2皿目は、この店のスペシャリティである「(北海道産)お野菜のテリーヌ」。温野菜の歯応えと甘みを感じる。適度な酸味のソースとの相性も絶妙で、野菜の魅力を最大限に引き出していた。3皿目は「噴火湾産水蛸のコンフィ 芦別産春菊のバターソース」。太いミズダコの足は弾力があるものの、比較的柔らかく調理されていた。また、春菊の香りが抑えられていたので、タコの香りが感じられた。合間に出されたバゲットは温められておらず、皮目がパリッとしていなかったのが残念だった。4皿目は「噴火湾産穴子のビネガーソース」。穴子は醤油と味醂で味付けされた和風の煮穴子で、これに大葉や甘いご飯が加わる。ミスマッチかと思いきや、これが意外にも美味しかった。5皿目は「島牧産石鯛のポワレ デュグレレソース」。皮目がパリッと焼かれ、身はしっとりとしていた。トマト風味のデュグレレソースは塩味ピッタリでコクがあった。メインとなる6皿目は「ふらの和牛フィレ肉のグリル」。フォンドボーを使った山椒風味のソースはバランスが良く、ふらの和牛フィレ肉の火の通し方も申し分なかった。最後の一皿はチーズかデザートを選べるが、僕はデザートの方を選択。この日のデザートは、「カシスのムース」か「グレープフルーツのゼリー寄せ」で、その後、飲み物と小菓子が出されて終了となった。
どの料理もサプライズやビジュアル的な派手さはないものの、素材の旨味を上手く引き出した実直で素晴らしいフレンチである。また、薄野という土地柄のせいか、比較的遅くまで営業している上にワインも充実しているので、アラカルトメニューがオーダーできる20時半以降には、ワインバー的な使い方もできる。さらに、抜栓料3000円を払えばワインの持ち込みもできる。また、ぐるなびや食べログ、テーブルチェックなどでのネット予約も可能である。(2023年6月追加)
https://m.facebook.com/people/Akihisa-Handa/100054603722302/
中央区南3条西3-1 プレイタウンふじ井ビル9階
電話番号:011-600-6460
定休日:日曜
営業時間:【月曜〜木曜】17時半〜22時、【金曜と土曜】17時半〜23時
予算:【コース】7500円、10000円、15000円、【20時半からのアラカルトメニュー】鶏レバーペースト・ビストログランメール風(1枚)300円、お野菜のテリーヌ3000円、鶏砂肝のコンフィ900円、厚田望来豚肩ロースのロティ(250g)温野菜添え4000円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅1番出口を出て、ジャンカラの角を右折する。郵便局、G-DININGビルの前を通り、ファミマの角を右に曲がるとすぐ右側のビル。すすきの駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:すすきの交差点、東横INN札幌
お勧めポイント:薄野エリアの優良フレンチ
このビルの9階にあります
エレベーターを降りるとこんな感じ。奥まで進むと・・・
ココです!
新店舗は白壁と木を使った落ち着いた大人の雰囲気となった。入ってすぐ手前にカウンター席と奥にテーブル席が3つあり、そのうちの一つは角の半個室である
20時半からのアラカルトメニュー
シャンパンリスト。最も高いのが2012年の「サロン」の19万円
北海道産ワイン(白)のリスト
ブルゴーニュワイン(赤)のリストも充実している
ブルゴーニュの赤で最も高いのが、2007年のミュジニー(モンテリー・デュエレ・ポルシュレ)の190万円
AFグロのリシュブール2002年が95000円とは、現在の市場価格よりも安いのでは?
北海道産ワイン(赤)のリスト
今回はメインに「ふらの和牛フィレ肉」が入った15000円のコースをチョイスした。まず、最初に出てきた1皿目は「利尻産北ムラサキウニのカナッペ」。乾燥した自家製ブリオッシュの上に、生ウニと擦ったニセコチーズ工房のラクレットとトマトウニソースがのっている
2皿目は、この店のスペシャリティである「(北海道産)お野菜のテリーヌ」
温野菜の歯応えと野菜の甘みを感じる。適度な酸味のソースとの相性も絶妙で、野菜の魅力を最大限に引き出していた
合間に出されたバゲットは温められておらず、皮目がパリッとしていなかったのが残念だった
3皿目は「噴火湾産水蛸のコンフィ 芦別産春菊のバターソース」
太いミズダコの足は弾力があるものの、比較的柔らかく調理されている。また、春菊の香りが抑えられているので、タコの香りが感じられる
4皿目は「噴火湾産穴子のビネガーソース」
穴子は醤油と味醂で味付けされた煮穴子で、これに大葉や甘いご飯が加わる。ミスマッチかと思いきや、これが意外にも美味しかった
5皿目は「島牧産石鯛のポワレ デュグレレソース」。皮目がパリッと焼かれ、身はしっとりとしている。トマト風味のデュグレレソースは塩味ピッタリでコクがあった
メインとなる6皿目は「ふらの和牛フィレ肉のグリル」
フォンドボーを使った山椒風味のソースはバランスが良く、ふらの和牛フィレ肉の火の通し方も申し分なかった
この日のデザート「グレープフルーツのゼリー寄せ」
この日のデザート「カシスのムース」
飲み物(エスプレッソ)と小菓子で終了となった
小菓子