温味(ぬくみ)

 ミシュランガイドにも掲載された有名日本料理店。2016年に薄野から中島公園に移転し、リニューアルオープンした。中島公園の豊平館近くにある3階建ての建物は、元は住宅だったものをリノベーションしたという。そのためか、1階には個室とお手洗いがあり、2階に調理場とカウンター席、さらにテーブル席があるという一風変わった造りとなっている。また、カウンター席は客席側に曲がった逆L字型で(客が顔を合わせないようにという配慮なのか?)、2人用のテーブル席も狭いため、元の薄野のビルの中にあった頃と比べて、それほど広くなったような気がしない。
 道外客が多かったこの日は、店主の山本さんが一人で調理をされていた。サービスの女性1人、皿洗いなど下回り女性が1人いたが、結構忙しそうに見受けられた。これが原因かどうかは分からないが、予約の時も電話が繋がりにくかった。それでも、さすがは山本さんである。一人でやっているとは思えないくらいのテンポで料理が出され、しかも、味にほとんどブレがないのだ。
 以前の店に比べるとコスパこそ悪くなったものの、山本さんの作る料理は相変わらず美味しく、2つ星で全く問題ない。しかし、雰囲気を含めたトータルな印象はどうか?と問われれば、1つ星半といったところだろう。(2019年4月更新)
http://nukumi.com

中央区南10条西6丁目3ー2  
電話番号:011-520-6858
定休日:月曜、第4日曜
営業時間:18時〜21時
予算:コース15000円、20000円(税、サービス料別)
アクセス:地下鉄南北線・中島公園駅2番出口を出て中島公園側へ渡り、右へ進む。公衆トイレ、交番、鴨々川を過ぎ、信号手前の交差点を左折する。道なりに進むと、鴨々川、プレミアホテル・中島公園が見え、さらに進むと右側にある。中島公園駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:プレミアホテル・中島公園、中島公園・豊平館、鴨々川
お勧めポイント:店主の山本さんが作る完成度の高い日本料理

中島公園の豊平館近くにある3階建ての建物に移転した ここから入る 左奥へ進むと・・・ 暖簾が見える 靴を脱いで、上がりかまちを上がる1階のエレベーター横の個室2階にあるカウンター席 カウンター席前の2名用のテーブル席 先付は「サクラマスの昆布締めとウドの酢のもの」 「バフンウニと毛ガニの飯蒸し」 お椀は「ハマグリの湯葉寄せ」。トロミのある濃厚な出汁がいい お造り 地物のヒラメ、赤貝、スミイカ 八寸 うすい豆(エンドウ豆)、あん肝、クチコとこのわた、クジラのさえずり、車海老と菜の花 「甘鯛の焼き物とそら豆の揚げ物」 「ユリ根梅肉和え」 「鰤の酒盗漬け」 「生麩の木の芽餡」には、白魚やアスパラ、新筍が入っている。山椒の香りと春の素材が最高の相性を見せる ご飯は、土鍋か銅鍋で供される 本日のご飯は「鮑と帆立、ホッキの炊き込みご飯」 貝に火が通り過ぎていて出来としてはイマイチだった「デコポンとマンゴーのゼリー」は、サッパリとしていながら、マンゴーの濃厚さがアクセントになっていていい

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