GARAM
若い店主が1人でやっているカレー店。カウンターが8席だけと狭く、席の後ろを通るのもお腹の出ている中年男性には厳しいくらい。以前たまたま僕が福岡で見ていたローカルグルメ番組で取り上げられて以来、行列店となってしまったようで、現在では仕込みが間に合わなくなり、開店直後にソールドアウトとなるメニューもあるという。この日のランチタイムのカレーは4種(ディナーは7種)と数が少なく、その分少し値段が安い。また、自家製ヨーグルトで作った濃厚なミニラッシーも付いていて、ライスの大盛りも無料。どのカレーも注文を受けてから一つ一つ作られるので、混んでいると時間がかかることも。
基本的に「ガラムカレー」と「ポークビンダルー(昼はやっていない)」は辛さを選ぶことができない。なので、辛さが苦手な人はこれ以外のカレーを注文すべき。店主によると、「ガラムカレー」以外のカレーなら、「チキンカレー」がお勧めらしい。カレーのベースとなるスープは、九州産“華味鶏”から取られたもの。店名と同じ「ガラムカレー」は真っ黒なカレー。ついつい僕の世代の漫画「包丁人味平・カレー戦争編」のカレー将軍・鼻田香作が作ったカレーを連想してしまうが、こちらはトロみのないサラサラなカレー。東京「デリー」のカシミールカレーにインスパイアされたらしいが、似て非なるスパイシーなカシミール風カレーなのである。
初めは玉葱の甘さとホールスパイスが感じられ、それ程辛く感じないが、唐辛子成分なのか?後から刺さるような辛さが襲ってくる。辛さで評価するなら大辛といったところだ。全てがホールスパイスの風味かと言えば、それはちょっと微妙なところだ。具材は柔らかく煮込まれたチキンの手羽元が2本入っており、ライスにはレモン果汁とスパイス入りのマッシュポテトが添えられている。「キーママサラ」はクミンやローリエの風味がするドライカレーで、コロコロと大ぶりの鶏挽き肉を使用している。夜にはチルドラムを使用した「ラム キーママサラ」が加わる。ちなみに、僕のお勧めのスパイス入り紅茶「チャイChai」は、ランチタイムにはやっておらず、ディナータイムでもオーダーが入っていないときしか作らなってもらえない。(2013年1月追加)
福岡市中央区高砂1−7−4
電話番号:070-5814-1242
定休日:日曜
営業時間:12時~15時、18時半~22時
予算:ガラムカレー800円(夜は850円)、チキンカレー750円(夜は800円)、ラム キーママサラ950円
アクセス:地下鉄・渡辺通駅の2番出口を出て直進し、すぐに「みらいホール」や「福岡銀行」が入っているビル側へ信号を渡る。更に「テムジン」の看板の見える方向へ信号を渡り、直進してファミリーマートを過ぎ、「ドレミ薬局」を右折すると突き当たり。地下鉄・渡辺通駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:ホテルニューオータニ博多
お勧めポイント:ホールスパイス感のある本格的インドカリー