KAMIMURA カミムラ

 ニセコマウンテンリゾート・グランヒラフスキー場エリアにあるフレンチレストラン。この店は札幌時代から通っている店だが、円山で営業していた頃は、若い夫婦2人でひっそりとやっていたプチレストランであった。ニセコ移転後にみるみると頭角をあらわし、今や世界的にも有名なフレンチレストランに成長した。表通りにあるコンドミニアム「四季ニセコ」へ移転後は、「カミムラ レストラン」から「カミムラ」へと名称が変更され、さらにキャパの大きなレストランとなった。
 コンドミニアムの1階にある店内に入ると、天上が高く開放感があり、バイオエタノールの暖炉が幻想的な雰囲気を醸し出している。客のほとんどが外国人客であるため、サービスを担当するスタッフも外国人。なので、店内で食事をしていると、まるで海外で食事をしているのでは?と錯覚してしまうほど。基本的には需要の多いスキーシーズンのみの営業となるが、7月〜10月上旬の週末だけ夏期営業も行っている。また、夏期には前日までの予約限定でランチ営業を行っている。
 ニセコ移転後も毎年のように訪れているが、オープン当初に比べると、メニュー価格が上がっただけではなく、料理のスタイルも少しずつ変貌を遂げてきている。移転当初は、札幌円山時代の定番メニューも一部に見られたが、現在では全てがリニューアルされ、より「和」と「北海道」をイメージした料理を全面的に打ち出すようになった。特に、生の素材を使った料理が多くなったように思える。これは、上村シェフが有名となったことで、よりオリジナリティーの高いメニューを意識しなければならなくなったことに加え、客の約9割が外国人客であるということが大きく影響しているのであろう。昨今の東京や京都のフレンチをみても、インバウンドやミシュランを意識した外国人受けするボーダレスな和のフレンチが闊歩していることを考えると、僕の好みではないものの、トレンドとしては仕方がないのかもしれない。また、この店は有塩バターではなく、無塩バターと外国産塩を別々に供することでも有名。無塩バターをパンに塗り、ひとかけらの塩の結晶をのせて食べると、パンがより鮮烈な味わいとなる。予約は電話予約の他、下記ホームページからも予約が可能である。(2018年3月更新)
http://www.kamimura-niseko.com/#!/splash 

虻田郡倶知安町山田190-4 四季ニセコ1階  
電話番号:0136-21-2288
定休日:日曜(但し、クリスマスや正月、旧正月期間中は営業)
営業時間:18時〜20時半(7月〜10月上旬の夏季期間は、ランチが金曜〜日曜、ディナーが木曜〜土曜)
予算:アーリーバードディナー8000円、シェフ・デギュスタシオン15000円(夏期のみ、上記ディナーコースの他に5000円のランチコースあり)
アクセス:ニセコスキービレッジとグランヒラフスキー場を結ぶニセコのメインストリート343号線沿い。グランヒラフスキー場へ向かう631号線と343号線の交差点の近く
最寄りのランドマーク:グランヒラフスキー場
お勧めポイント:まるで海外のレストランに来たかのような雰囲気が味わえるフレンチレストラン

本日のメニュー(シェフ・デギュスタシオン) 「王鰈(おうちょう:えりも産のマツカワ鰈)の刺身」ライム、梅干し、和ハーブのサラダを添えて 「イカのフリット」生姜と胡麻を入れ、紫蘇の葉で巻いたもの 最初のパン 無塩バターと外国産の塩。バターの容器にも和を感じます この塩の結晶をひとかけらつまみ、無塩バターを塗ったパンにのせて食べると、パンがより鮮烈な味わいとなる 「蝦夷鹿肉のタルタル」 鰹節ではありません。ニセコ産ミモレットチーズに、クルミ、マスカルポーネチーズが・・・ 「野付産帆立貝のシュークリーム」。ガラスの蓋でスモークを閉じ込めています ガラスぶたを開けるとこんな感じです。下の粒々はトリュフパウダー 2つめのパンはクルミ入り 「ボタン海老のマリネ」をカクテルグラス入れて ボタン海老に、大根、海草、ミカンなどが入り、バフンウニがのっています 「きんきのグリル・トマトソース」 きんきが葛切りの上にのっています 「地物野菜のフレッシュサラダ」はこれで3人前です 「熟成じゃがいも”キタカムイ”」 ラクレットチーズ、きのこパウダー、アンチョビとヘーゼルナッツ 「滝川産合鴨のコンフィ」 野菜のクリーム、パンのソース、黒豆、黒コショウ 「北海道産和牛の炭火焼き」 山わさびと仔牛のジュ。下にひいているのはホウレンソウ
「紅茶」も日本茶の茶碗に入れて供される 「林檎のコンポート」 バニラアイスクリームと焦がしビスケットを添えて小菓子(2人前)