Pizzeria Napoletana Da Yuki
(ダ・ユウキ)
なぜ京都にピザ職人が多いのかは不明だが、自転車で街をぶらぶらしているととにかくピッツェリアが目に付く。この店も岡崎の 「旬席 鈴江(→ 京都グルメバイブル・日本料理店の頁を参照)」 へ行く時に店の前の行列が気になり、後に取材してみたナポリピザ専門店である。調べてみると、この店は京都でも屈指の人気店のようだ。ウィンドウ越しに外から薪釜が見え、店内はかなり狭く窮屈そうである。店に入ると左側に外から見えたピザ釜と薪が、右側にカウンター席、そして窓際にテーブル席があり、かなり小さな店である。
この日のメニューを見ると、レギュラーのピザが15種類、そして日替わりのピザが7種類あった。さらに、ピザ以外の料理もピッツェリアとは思えないくらい豊富で、ピッツェリアというより通常のイタリア料理店のようなラインナップ。この店で使用する水牛のモッツアレラチーズは、ナポリで出来上がって24時間以内に日本に直送されるという。メニューの中で特に気になったのは、京都らしいネーミングの「KAGUA(馨和)」というビール。白と赤があり、今回は白(Blanc)の方を注文。味はスモーキーかつフルーティで、サッパリとした感じ。しかしラベルを見てみると、中身は京都でなくやはりベルギービールであった。
今回はピザ以外のメニューの中から「間人(たいざ)産白イカのリピェーノソテー」を、そしてレギュラーのピザメニューから「マルゲリータD.O.C.」を注文した。通常の「マルゲリータ」と「マルゲリータD.O.C.」の違いは、乳牛のモッツアレラチーズか水牛のモッツアレラチーズかの違いである。この店自慢の水牛モッツアレラチーズは確かに美味しく、ピザ生地も少し塩味が効いていてモチモチとして旨い。但し、トマトソースだけはシンプルすぎて何かしらの物足りなさを感じてしまう。「間人産白イカのリピェーノソテー」は、魚介をミンチにしてイカに詰めてソテーしたもので、これもなかなかイケル。
ちなみに、ピザ職人の男性が1人とカウンター内に男性料理人が2人、そしてサービス担当の女性が1人でやっているが、人気店にも関わらず店員の接客は良かった。今回の取材では、1人取材であるという物理的・時間的な都合上、ピザは「マルゲリータD.O.C.」の1品しか食べていないが、これまでの経験からこの評価でほぼ間違いないと思う。人気店なので事前の予約は必須である。(2014年9月追加)
左京区岡崎円勝寺町36-3
電話番号:075-761-6765
定休日:月曜(祝日の場合には翌日が休み、不定休があるので要確認)
営業時間:12時〜15時、18時〜22時半
予算:マルゲリータD.O.C.1900円
アクセス:地下鉄東西線・東山駅1番出口を出て三条通を右へ進む。「古川町商店街」の真向いの道(古川町通)を左折して進む。「田村豆腐店」を過ぎ、右に「京都文教学園」を見ながら進むと広い仁王門通へ出る。「京都文教中学高等学校」を過ぎ、平安神宮の堀のあたりに「左京消防署岡崎消防出張所」が見えるのでその隣。東山駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:古川町通、京都文教学園、仁王門通、左京消防署岡崎消防出張所
お勧めポイント:京都ナンバーワンの人気ピッツェリア
外から見たピザ釜と薪
ランチ時は開店と同時にすぐに満席となります
「KAGUA(馨和)」の白(Blanc)
ラベルを見てみるとベルギービール。確かに「ヒューガルデン」っぽい味だ
「間人産白イカのリピェーノソテー」
イカを含む魚介をミンチにてイカに詰め込んだ断面
水牛のモッツアレラチーズを使った「マルゲリータD.O.C.」