しらに田
西中洲のビルの4階にある日本料理店。2016年に近くのビルから現在の那珂川沿いのビルに移転してきたため、今回は移転後初めての訪問である。エレベーターを降り、入口を抜けて通路を進むと、通路を挟んだ那珂川沿いには4つの個室があり、個室からは那珂川を眺めながら食事を楽しむことができる。また、個室をつなげると、最大14名までの客に対応できるという。さらに、通路を挟んだ反対側には広い白木のカウンター席があり、デザイナーズレストランのようなシックなインテリアがいい。BGMこそ流れていないが、ジャズが似合いそうな和のインテリアだ。
店主の白仁田さんは新進気鋭の若手料理人である。彼は「銀座 うち山」で修行の後に地元の佐賀で「しらに田」を開店し、その4年後に福岡に移転してきた。ちなみに、彼の修行先である「銀座 うち山」の店主は、東銀座の 「銀座 あさみ(→ 銀座グルメバイブル・和食の頁を参照)」 出身で、「銀座 あさみ」の店主は新橋の 「京味(→ 銀座グルメバイブル・和食の頁を参照)」 出身という系譜である。なので、この店の料理も京風というよりも、どちらかというと、しっかりとした江戸風の味付けである。「銀座 うち山」や「銀座 あさみ」ではコースの最後には鯛茶漬けが出されるが、この店の鯛茶漬けは前出の2店とは異なり、1組1組に土鍋の炊きたて御飯で鯛茶漬けを供する。また、この店のコースの最初に出てくる「焼きゴマ豆腐」も、実は「銀座 うち山」の定番でもある。
これまで何度かいただいたのは昼の5000円のコース。今回は昼のコースで最も高い10000円のコースを試してみたが、やはり昼は5000円のコースが最もコスパが良いと思う。白仁田さんの料理は、塩味にブレがなく、火の通し方もいい。以前いただいた「松茸としんじょのお椀」も、今回の「イサキのお椀」も上出来であった。彼の料理を一言で表現するなら味覚のセンスが良いということ。もちろん、グルメバイブル京都版の3つ星店とは同列に扱うことはできないが、地方レベルの日本料理店の中では、抜きん出ていることは間違いない。
ワインはシャンパンと若いブルゴーニュワインの赤白がほとんどであるが、和食店の割にはワインの品揃えは良いと思う。また、移転してからは値段設定が若干高くなり、多少コスパが悪くなったような気もするが、その分、サービス専門のマネージャーが加わったことで、サービスが良くなった。(2017年6月更新)
http://www.shiranita.co.jp
福岡市中央区西中洲4−4 RIN FIRST4階
電話番号: 092-725-7336
営業時間:11時半~14時、17時半~22時半
定休日:不定休
予算:【昼】3000円、5000円、7000円、10000円、【夜】12000円
アクセス:地下鉄七隈線・天神南駅5番出口を出て左へ。国体道路に沿って進み、「東横イン博多西中洲」、「カラオケSHIDAX」を過ぎ、橋の手前の細い斜め通り(「かに通」の前)を左に川沿いに進む。「MARUGEN 49」の看板を過ぎて川沿いに進むとすぐ右側。天神南駅から徒歩7分
最寄りのランドマーク:東横イン博多西中洲、カラオケSHIDAX、MARUGEN 49
お勧めポイント:味良し雰囲気良しの日本料理店
このビルです
エレベータで4階まで上がると・・・
木製のドアが見えます
更に通路を進む
通路を挟んだ那珂川沿いには個室があります
個室の反対側には広いカウンター席があります。まるでデザイナーズレストランのような和のインテリア
生ビールを頼んでスタンバイ
最初に出てきたのは定番の「焼きゴマ豆腐」
醤油をかけて擦り立てのワサビとともにいただく
2品目は・・・
「ジュンサイと山芋の素麺」
「穴子の揚げ物」
「旬の野菜と海鮮(蒸しアワビ、バフンウニ、車エビ)のポン酢ジュレ」
「イサキのお椀」は出汁が良い
「鱧の落とし」は、ほんのり甘い擦りワサビ入りの梅のソースでいただく
「琵琶湖産稚鮎の木の芽味噌焼き」
具材は忘れたが「柳川風の鍋」
ご飯は一人でも土鍋の炊きたてご飯
こんな感じになります
ツヤツヤの銀シャリ
胡麻醤油に浸された真鯛の切り身
まずはそのままご飯にのせてたべる。旨い!
次にお茶をかけていただく。これも旨い!!
締めは作りたての「葛きり」
黒蜜に付けていただく