らーめん 香澄

 現在の大阪ラーメン界のニューウェーブは何と!「煮干し醤油ラーメン」なのである。関西と言えば昆布だし文化で知られているが、なぜ今「煮干しラーメン」が人気なのかはよく分からない。また、「煮干しラーメン」と言えば、青森の 「津軽ラーメン(→ グルメバイブルその他日本の旨い店・青森県の頁を参照)」 とほぼ同義語と言い切っても良いくらい焼き干しや煮干しを使ったエグ味のあるラーメンである。僕も青森県でいろいろなラーメン店を食べ歩いたが、僕のような煮干し好きでも”ちょっと!“というようなエグイ味の強い人気店が多かった。その津軽ラーメンにも負けないくらいの煮干し醤油味で大人気なのが、この「らーめん 香澄」と天神橋筋六丁目にある「群青」である。特に、この「らーめん 香澄」は、「ラーメンWalkerグランプリ2015」で総合3位になったという名店だ。この店は元々塩ラーメンの店だったらしいが、ある日突然、魚介系醤油一本に変えたという。
 平日の開店直後に訪れたが、店内はほぼ満員状態。とは言っても、店内はカウンター席が7席だけの狭い店だ。まずは自動券売機で食券を購入。メニューを見ると、「煮干ラーメン」の他に「煮干まぜそば」なるものもある。後で気づいたのだが、両者は人気を二分しているようだ。しかしながら、今回は初めてなので定番の「煮干ラーメン」に味玉をのせた「味玉煮干ラーメン」をいただくことに。
 出てきた「煮干ラーメン」は、スープに豚の背脂が浮いている。麺は割り箸と同じくらい太いモッチリとした極太の平縮れ麺である。チャーシューは焼いているのか?ほんのりとしたピンクがかった色をしており、なかなか美味しい。スープは混濁のない清湯スープで、口に含むと干し椎茸や昆布などの他に、輪郭のハッキリとした煮干しの風味を強く感じる。青森で食べたラーメンと比較してもやや強めの部類に入るだろう。これに対し、「群青」は更に煮干しが強烈で、ハラワタを取らずにそのまま入れているのか?と思うほど後味に煮干しの苦みが残る。
 いずれにせよ、煮干しのパンチが効いているだけに、人によって好き嫌いがハッキリと分かれる味となろう。(2016年2月追加)
http://ramen-kasumi.sblo.jp

大阪市西区京町堀2-12-13  
電話番号:06-6443-0807
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時~15時、18時~23時
予算:味玉煮干ラーメン750円
アクセス:地下鉄中央線、千日前線・阿波座駅1番出口を出て、すぐに「クラスモ」のある「阿波座駅東」交差点を左折する。あみだ池筋を進み、「岡崎橋」交差点、「靱(うつぼ)公園」を過ぎ、「京橋堀2」交差点を過ぎると右角にある。阿波座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:靱(うつぼ)公園、京橋堀2交差点
お勧めポイント:大阪で味わえる本格的な煮干しラーメン

靱(うつぼ)公園が目印歩道の右側が靱公園ゆっくりと左へカーブしている「京橋堀2」交差点の角にあるこのビルの1階ですサイドメニューの「チャーシュー丼」を含めて基本はこの3つ味玉煮干ラーメンチャーシューは薄ピンク色をしており、まるでローストビーフスープは清湯の醤油魚介系スープ麺はほぼ割り箸の太さに近い極太の平ちぢれ麺これが群青の煮干し醤油「雨劇」。チャーシューメンではありませんスープは対照的に混濁している