レストラン サンパウ
                SANT PAU

 2019年の3月に、「コレド日本橋ANNEX」から永田町の「ザ・キタノホテル東京」に移転したモダンスパニッシュの店。本店は、バルセロナ市の北方60kmにあるサン・ポル・デ・マルという小さな町にある。女性シェフの作る料理が評判となり、オープンからわずか2年半の1991年にミシュラン1つ星を獲得した。更に、1996年にミシュラン2つ星を、2006年には3つ星を獲得し、現在ではスペインだけでなく、世界中から美食家が訪れる世界トップレベルのレストランとなった。
 エレベーターでホテルの2階に上がり、エントランスを抜けるとウェイティングバーがある。中はリゾートレストランのような白とクリーム色を配した明るい雰囲気。どこかしら、改装前の「エスキス(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」と通じるものがある。さすがはスペインの一流レストランだけあって、ワインリストが充実しており、「ウニコ」や「ピングス」といった超高級ワインのオールドヴィンテージも揃っている。また、5000円(3種)、7000円(4種)、12000円(6種)のペアリングワインコースがあり、さらには、泡、白、赤3種のプレミアムワインコースも7000円からある。グラスワインは、スパークリングがカヴァ2種とシャンパン1種、白が4種、 赤が4種、ドライシェリーが3種と充実しており、価格は1200円〜2800円。ビールもエビスの生の他に2種あった。
 かわいいイラストメニューでなくなったのは残念だが、メニューはランチコースが3コース、ディナーコースが4コース。どの料理も少量多皿コースとなっているが、この日の取材はこの店だけではなかったので、デザートを含めた9品コースをチョイス。    
 料理はどれも日本料理と通じる繊細さが感じられ、実に洗練されていた。素材の組み合わせも面白く、本当に素晴らしい料理である。これだけのハイレベルで美味しいにも関わらず、スペイン料理というイメージが影響しているのか?今のところ空席が目立つ。僕的には、もっと評価されても良い店だと思う。(2019年11月再取材)
https://www.santpau.jp

千代田区平河町2丁目16-15 ザ・キタノホテル東京2階  
電話番号:03-3511-2881
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時半〜13時半、18時〜21時
予算:【ランチ】7000円(平日限定)、9000円、16000円、【ディナー】(7品)15000円、(9品)19000円、(12品)24000円、(12品+シグニチャディッシュ2品)32000円
アクセス:東京メトロ有楽町線・永田町駅4番出口を出ると目の前。永田町駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:都道府県会館、砂防会館
お勧めポイント:スペイン料理のイメージを覆すスペインの3つ星店

ここが永田町の「ザ・キタノホテル東京」 エレベーターでホテルの2階に上がる 前店同様に店舗の外からガラス越しにキッチンを見ることができる 通路を進むと見えてきました ココです! 店内はリゾートレストランのような白とクリーム色を配した明るい雰囲気。どこかしら、改装前の銀座フレンチ「エスキス」と通じるものがある さすがはスペインの一流レストランだけあって、ワインリストが充実しており、「ウニコ」や「ピングス」といった超高級ワインのオールドヴィンテージも揃っている(ピングスの1995年は何と!40万円!!) かわいいイラストメニューでなくなったのは残念だが、メニューはランチコースが3コース、ディナーコースが4コース。どの料理も少量多皿コースとなっているが、この日の取材はこの店だけではなかったので、デザートを含めた9品コースをチョイスした 「瑞穂のいも豚のアルポンディガス」は、豚肉の肉団子。甘みを抑えたバナナのチャツネがいい 「細かく切られた海老が入ったラビオリ」は、旨味十分。栗のブイヨンは、ほんのりと甘い 「ムール貝のエスカベチェ」 爽やかなオレンジの酸味は、和の酢の物を連想させる。火の通りが浅めのムール貝は、臭みがなく良質 「茸のソフレイド」は、キノコのクリームソースといったところ。食材にではなく、ドライアイスによる間接的な松の香りを付加するのは珍しい 「鮮魚ア・ラ・ブランチャ」は、肉の様な弾力のあるアンコウのソテー。まろやかなアーモンドソースは塩味もピッタリで、シンプルに美味しい。付け合わせのアンディーブの様なイタリア野菜には、ポテトサラダが入っている 「イベリコプルーマ(イベリコ豚の天使の羽=首肉)のラカド(鉄板焼き)」は、僅かしか取れないイベリコ豚の希少部位の料理 火の入り方も塩加減も絶妙で素晴らしい。豚とは思えないくらい濃厚で、まるで牛肉のハラミのよう。バターの香りがするオランデーズソースとベストマッチ。付け合わせのカリッとした紫芋の煎餅と挟まれた安納芋のペーストもシナモンが効いて美味しい 「レイシロ」。セミハードチーズと焼いたイチジク、カリッとしたパン 「林檎のキャラメル風味」 リンゴのムースで、表面はラズベリーと苺のソース。中心に生姜とシナモンのムースが入っており、滑らかで洗練されたムース。葉っぱはホウレン草でできている。枝はビスケットのクランチで、一緒に食べてもいい 「エスプレッソ」は最高レベルの香り 6種の小菓子 「棗椰子」 ホワイトチョコ」。バウバブのパウダー入り 「ホワイトチョコ」。中の塩味のきいたオリーブオイルが衝撃的 「コーヒームース」は、とろけるような美味しさ 「パッションフルーツのゼリー」は、酸味と香りが最高 「桂花陳酒」のゼリーは、皮が弾けると金木犀の香りがする酒がドバー!のエルブジ的サプライズ!!

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