アッサンブラージュ カキモト
ASSEMBLAGES KAKIMOTO
久々の3つ星スイーツ店。この店は日本トップクラスのスイーツ店であり、現時点で京都ナンバーワンではないかと思う。店舗は京都御所近くの町家をリノベーションしたもので、外からはスイーツ店とは思えないような佇まい。店内に入ると手前にショップがあり、奥には京都らしい坪庭のあるカウンター席のイートインスペースがある。ショーケースを覗くと、ケーキの種類こそそれほど多くはないものの、見るからに美味しそうなビジュアルだ。
この店の真骨頂は、何と言ってもフンワリトロトロのムースケーキ。特に、チョコレート系のものがいい。ここまでギリギリまで柔らかくしたムースケーキは、東京の 「イデミ・スギノ(→ 銀座グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 や京都の 「パティスリー タンドレス(→ 京都グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 、名古屋の 「ピエール プレシュウズ(→ 名古屋グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 くらいしか思い当たらないほど。
一番のお勧めは「ZEN」。下に求肥とコーヒーで浸したようなシットリとしたスポンジが敷かれ、バニラムースに入った小豆との重層感が素晴らしい。もう一つの一押しは「ショコラバニーユ」。チョコレートのトロトロ感が半端ではなく、カカオの香りと酸味、そして絶妙なミルキーチョコの甘さが素晴らしい。また、ピスタチオを使った「ピスターシュ」も、トロトロ・パリパリとした食感のコントラストと濃厚なコクが最高。さらに、ホワイトチョコムースとマンゴーやバナナムースのケーキ「フロレゾン」もお勧めだ。
これらに対し、店名を冠した「アッサンブラージュ」は意外とお勧めではない。「アッサンブラージュ」はA、B、Cの3種類あるが、もしも、これらの中で食べるとすれば、最も人気のないCだ。Cはコーヒーとキャラメルがベースになっており、滑らかな食感と味のバランスがいい。この店一番人気のAはコーヒーの味が強すぎ、二番人気のBはベリー系の酸味が勝っていて、いずれもバランスが良くない。ムース系チョコレートケーキの王道「テ・オ・ショコラ」は悪くはないが、「イデミ・スギノ」のアンブロワジーほどの洗練されてはいない。
ちなみに、夜にはパティシエである垣本シェフが作るディナーコース(要予約)もあるらしい。それにしても、この店は味だけでなく店員の心のこもった対応も素晴らしい。現在のところ、新しい店なのであまり未だ知られていないせいか、土日・祝日の昼にこそ行列ができるが、平日ならば並ばずに入ることができる。(2017年9月追加)
中京区竹屋町通寺町西入ル松本町587-5
電話番号:075-202-1351
定休日:火曜、第2・第4水曜(不定休あり)
営業時間:12時~17時半(テイクアウトは19時まで、18時からのディナーは13800円で要予約)
予算:ZEN580円、ショコラバニーユ620円、ピスターシュ580円
アクセス:地下鉄烏丸線・丸太町駅5番出口を出て、「ハートピア京都」の角をすぐ左折して竹屋町通を進む。「竹間公園」、「御所南小学校」、「森歯科医院」を過ぎたらすぐ右側にある(寺町通の手前)。丸太町駅から徒歩10分
最寄りのランドマーク:御所南小学校、竹屋町通、寺町通
お勧めポイント:洗練されたチョコレート系のムースケーキが美味しい
竹屋町通にあります
ココです!
入口を入って手前にあるショップ。ショーケースの左がケーキ、右がチョコ
奥に坪庭があるカウンター席。実にシックで京都っぽい
初日のケーキ
「ZEN」。下に求肥とコーヒーで浸したようなシットリとしたスポンジが敷かれ、バニラムースに入った小豆との重層感が素晴らしい
ムース系チョコレートケーキの王道「テ・オ・ショコラ」は悪くはないが、「イデミ・スギノ」のアンブロワジーほどの洗練されてはいない
2日目のケーキ
もう一つの一押しは「ショコラバニーユ」。チョコレートのトロトロ感が半端ではなく、カカオの香りと酸味、そして絶妙なミルキーチョコの甘さが素晴らしい
「ショコラバニーユ」の断面
ピスタチオを使った「ピスターシュ」
断面を見ると何となく分かってもらえると思うが、トロトロ・パリパリとした食感のコントラストと濃厚なコクが最高
この店一番人気の「アッサンブラージュ A」は、コーヒーの味が強すぎだ
3日目のケーキ
この店2番人気の「アッサンブラージュ B」は、ベリー系の酸味が勝っていてバランスが良くない
「アッサンブラージュ C」は、コーヒーとキャラメルがベースになっており、滑らかな食感と味のバランスがいい
ホワイトチョコムースとマンゴーやバナナムースのケーキ「フロレゾン」もお勧めだ