サボ SABOT

 昭和の風情が残る町家で、店主がひっそりとやっているカレー店。寺町通りから二条通り、さらにそこから北へ向かう細い通りを進むと、ネコのマネキン人形が立っている門がある。門をくぐって通路を進むと、猫グッズを販売している町家猫喫茶「うたねこ堂」があり、さらに奥にこの店がある。目立つ暖簾や看板らしきものはなく、普通の家の玄関前に、店名の書かれた赤い木の板が置かれているだけである。思わず、福岡の「Tiki(→ 福岡グルメバイブル・カレーの頁を参照)」を彷彿とさせるような不思議なカレー店である。
 扉を開けて靴を脱ぎ、もう一つの扉を開けて店内に入ると、中はリノベーションして裸電球が灯るフローリングの室内。2名用の狭いテーブル席が3つとカウンター席という狭いスペース。路地の奥にあるせいか、静寂の中にウィスパーな音楽が流れ、時間がゆったりと流れている。
 開店当初と変わったことが2点ほどある。以前はホールスパイスやギー、長粒米などの販売をしていたが、現在は行っていないこと。そして、オープン時には「チキンカレー」1本だったが、今は日替わりカレーが2つ加わり、「チキンカレー」とあいがけができるようになったことだ。
 僕のお勧めは、何と言っても開店当初からある「チキンカレー」。ホールスパイスが感じられる南インド・スリランカ風カレーで、辛さは選べないものの、中辛〜辛口程度の辛さである。今回初めていただいた日替わりの「キノコのキーマカレー」は、スパイスが抑えられていて非常にマイルド。パルメザンチーズをかけたり、パクチーをのせたライスと一緒に食べると、味の輪郭がハッキリと感じられて更に美味しい。これらに対して、「チャイ」はあまりスパイスが香らない。(2019年9月)
https://twitter.com/sabotkyoto?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

中京区新烏丸通二条上る橘柳町155-3  
電話番号:非公開(上記ツイッターにて確認)
定休日:木曜
営業時間:【平日】11時半〜20時、【日曜】11時半〜17時
予算:ハーフ&ハーフ(チキンカレーと日替わりのあいがけ)950円
アクセス:地下鉄東西線・京都市役所前駅を出て、御池通りから寺町通りを北(京都御所側)へ向かう。寺町通りが広くなる2本目の交差点の二条通りを右折し、すぐ次のT字路を左折するとすぐ左側にある。京都市役所前駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:京都市役所、寺町通り、二条通り
お勧めポイント:昭和の風情が残る町家で楽しめる本格カレー

寺町通りから二条通り、さらにそこから北へ向かう細い通りを進むと・・・ 左側に変な猫のマネキン人形が 門の奥の路地には・・・ 4つの店舗があるらしい 路地を進むと・・・ 猫グッズを販売している町家猫喫茶「うたねこ堂」があり さらに奥にこの店がある 目立つ暖簾や看板らしきものはなく、普通の家の玄関前に、店名の書かれた赤い木の板が置かれているだけである 扉を開けて靴を脱ぎ、もう一つの扉を開けて店内に入ると・・・ 中はリノベーションして裸電球が灯るフローリングの室内 2名用の狭いテーブル席が3つとカウンター席という狭いスペース。路地の奥にあるせいか、静寂の中にウィスパーな音楽が流れ、時間がゆったりと流れている メニュー 僕のお勧めは、何と言っても開店当初からある「チキンカレー」 ホールスパイスが感じられる南インド・スリランカ風カレーで、辛さは選べないものの、中辛〜辛口程度の辛さ 副材の野菜 ハーフ&ハーフ(チキン+日替わりカレー) 「チキンカレー」 今回初めていただいた日替わりの「キノコのキーマカレー」は、スパイスが抑えられていて非常にマイルド。パルメザンチーズをかけたり、パクチーをのせたライスと一緒に食べると、味の輪郭がハッキリと感じられて更に美味しい ライス「チャイ」はあまりスパイスが香らない