大安(だいやす)西天満本店

 北新地にある立ち飲み居酒屋。1階は立ち飲みエリアであるが、2階は宴会用の座敷があり、2~25名で利用できる。宴会向けのコースでは、ボタン(猪)鍋やスッポン鍋、クエ鍋など、いろいろな鍋のコースを格安で食べることができる。 
 1階の扉を開けると、コの字型カウンターがあり、中の調理場が見えるオープンキッチンスタイルである。メニューを見ると、立ち飲み居酒屋にしては酒の品揃えが比較的いい。ビールはエビスやギネスに加え、赤星ことサッポロラガーも揃えている。日本酒は福岡の「繁升」で、この他に月替わりの地酒が3種類あった。
 フードメニューは、和だけでなく「和風ローストビーフ」や「チーズオムレツ・トマトソース」などの洋のメニューもあってとても魅力的。どの料理にも言えるのは、とにかく立ち飲み居酒屋とは思えないほど素材が厳選されているということ。なので、刺身などは特に良く、「長崎五島産・天然クエ」はコリコリと脂が乗って最高だった。刺身に添えられる本ワサビや生姜なども、出す前にその都度擦ってから供されるというまさに割烹レベルであった。「かつおのわら焼きタタキ」は厚みがあり、ニンニクスライスが付いた高知スタイルであった。人気の「トロ鉄火(巻)」もトロッとしており、「伊勢赤鶏の塩焼き」はジューシーで良かった。「四国産の鰻」は生の状態から焼き上げられ、「蒲焼き」はタレが甘めなので「白焼き」の方がお勧めである。「白エビと三ツ葉のかき揚げ」は」カリッと揚がって香り高く、京都や関西で見かける「さばきずし」も、しっかりと締めている割には酢加減が丁度良く美味しかった。メニューには載っていないが、この店では「鯨ベーコン」を炙って出してくれるらしい。
 この店で食べていると、店主・島田さんがいた頃の立ち飲み居酒屋 「銀座 しまだ(→ 銀座グルメバイブル・居酒屋の頁を参照)」 を訪れた時を彷彿させるワクワク感がある。雰囲気だけは安っぽいが、実に大阪らしくコスパに優れた至高の立ち飲み居酒屋である。ちなみに、普段は立ち飲みであるが、空いている土曜日には椅子が用意しているらしい。また、JR天満駅近くにも支店があるが、こちらは狭いのでこの本店の方がお勧めである。(2015年5月追加)

大阪市北区西天満6-8-11  
電話番号:06-6365-8567
定休日:日曜
営業時間:17時~23時(16時くらいには開いているらしいので、電話してみよう)
予算:鯨ベーコン600円、トロ鉄火600円、かつおのわら焼きタタキ500円、長崎五島産・天然クエ1000円
アクセス:JR東西線・北新地駅の出入口1番を出て右へ進む。「大和証券・大阪支店」と歩道橋を過ぎ、更に「ザ・フェニックスホール」と歩道橋を過ぎる。「尼崎信用金庫」を過ぎ、次の「デイリーヤマザキ」の信号を左折する。「ファミリーマート」と「三菱東京UFJ銀行」の通りを進むと右手前角にある。北新地駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:三菱東京UFJ銀行・梅田新道支店
お勧めポイント:コスパに優れた至高の立ち飲み居酒屋

立ち飲みエリアです。カウンター席の中で調理するオープンキッチンスタイルです

今月の日本酒

焼酎・佐藤の黒も格安

泡盛もあります

本日のフードメニューはこんなにもあります

まずはエビスの生で

「長崎五島産・天然クエ」は5切れで1000円

「かつおのわら焼きタタキ」は高知スタイル(500円)

「トロ鉄火(600円)」は脂が乗って最高!

京都や関西で見かける「さばきずし」も、しっかりと締めている割には酢加減が丁度いい 

「津居山港・セコガニ(松葉ガニのメス)」は内子がタップリ

冷やの日本酒はお猪口とアルミカップで供される

「焼き松茸」はこれで700円と格安

「白エビと三ツ葉のかき揚げ」もこれで400円とは・・・

「伊勢赤鶏の塩焼き(600円)」はカリッととてもジューシー

「四国産の鰻」は生の状態から焼き上げられ、左の「蒲焼き」はタレが甘めなので、右の「白焼き」の方がお勧め