是川縄文館
青森県には縄文時代の遺跡が多数ある。大規模集落の 「三内丸山遺跡(→ その他日本の旨い店・青森県の頁を参照)」 や、宇宙人の姿のような遮光器土偶の「亀ヶ岡遺跡」が全国的に有名である。しかしながら、地元の方や古代史マニア以外にこの「是川遺跡」を知る人は意外に少ない。この施設は、是川遺跡群の中に作られた小さいながらも素晴らしい博物館である。
1階の入口近くには土偶グッツを販売するショップがある。まずは吹き抜けになった1階を抜けて2階へ上がり、入場券を購入する。2階へ向かう階段の手すりが赤い縄で装飾され、縄文らしいポップなインテリアがいい。2階入場口の右側には特別展示室があり、左に常設展示施設がある。この常設展示室に展示されている土偶と土器が実に見事である。芸術家の岡本太郎が縄文土器からインスピレーションというが、まさに三角形に突き出た縄文式土器のデザインは、例えば素焼きのワインクーラーとして使えば現在でも通用するのではないかと思うほど。また、遮光器土偶は亀ヶ岡遺跡というイメージがあるが、この是川遺跡からも多数出土しているのには驚いた。さらに、特筆すべきは世界最古の漆塗り文化が、縄文時代からこの地に花開いていたということである。そして、締めくくりは何と言っても国宝の「合掌土偶」であろう。(2015年4月追加)
http://www.korekawa-jomon.jp
八戸市大字是川字横山1
電話番号:0178-38-9511
定休日:月曜(第1月曜・祝日・振替休日の場合は開館)、祝日・振替休日の翌日(土・日、祝日の場合は開館)
営業時間:9時~17時
予算:一般250円、高校生150円、小中学生50円
アクセス:八戸市中心部より車で10分
最寄りのランドマーク:八戸是川インターチェンジ
お勧めポイント:国宝・合掌土偶が見られる
2階へ向かう階段の手すりは真っ赤な縄でできている
常設展示施設にある縄文時代の生活を知るシアター
土器や土偶の展示室
是川遺跡でもこのような遮光器土偶が多数出土しています
国宝の合掌土偶
今年封切りされるこの映画は、ここが舞台となっているらしい