閉店 スペイン料理とワイン コチニージョcochinillo
三条美松ビル2階にあるスペイン料理店。経営母体は変わっていないようだが、かつてはフレンチとして営業していた店だ。僕の記憶が間違っていなければ、現在の宮坂シェフが3人目のシェフで、確か、彼はイタリアンの 「サボ SABOT(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」 でも働いたことがある料理人である。
昭和のビルと一見ミスマッチとも思えるアーティスティックな外観を抜けると、2階分が吹き抜けになった開放感のある空間が広がる。外観は変わったようだが、店内はほとんど変わっていないように思える。
この店の名物は、1時間近くかけて焼くという「スペイン産子豚のオーブン焼き」や一羽丸ごと焼く「スペイン産地鶏のオーブン焼き」、ウサギ肉や米を魚介のスープで煮込んだリゾットの料理「アロス・コン・コネッホ」など。「スペイン産地鶏のオーブン焼き」は、残念ながら鳥インフルエンザの影響で現在輸入停止となっているためにいただけない。なので、お勧めは「スペイン産子豚のオーブン焼き」である。「スペイン産子豚のオーブン焼き」は、カリッと焼かれた豚皮と豚肉に、焼くときに溶け出した脂に牛骨と鶏ガラのフォンを合わせたソースをかけていただくのだが、そのまま食べてももちろん美味しい。低温で長時間かけてローストしたその味わいは、最近食べた豚肉料理としては最高レベルの美味しさである。同じロースト系である中華料理の「子豚の丸焼き」とは、また違った味わいだ。
ワインリストを見るとスペインワインの生産者についての記述もあり、ワイン初心者に対してとても親切。また、ボトルの価格も適正であり、ダイニングバー的な使い方もできるユーティリティーの高い店である。(2017年3月追加)
中央区南3条西5丁目 三条美松ビル2階
電話番号:050-5592-3610
定休日:火曜
営業時間:【月~土】12時~14時、17時半~22時、【日曜・祝日】12時~14時、17時半~21時
予算:スペイン産子豚のオーブン焼き900円/100g(300gから)、スペイン産地鶏のオーブン焼き2500円(1羽)
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、サンクスのある交差点を右折。観覧車のある「ノルベサ」の交差点を左折するとすぐ右側のビル。すすきの駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:ノルベサ
お勧めポイント:最高レベルの豚肉料理が味わえるスペイン料理店
古い昭和のビルのココだけ別世界
入口を抜けると・・・
店内は天上が高く、2階分が吹き抜けになっており、入口側を見渡せる中2階にもテーブル席がある
本日のおすすめメニュー
ワインリスト
スペインワインの良質な生産者についての説明と詳細なワインデータが記載されており、ワイン初心者にとってとても親切
アラカルトで頼んだ一つ目は、スペインらしい「塩ダラと葉っぱのサラダ」 
「ムール貝のコロッケ」 
バゲット
「ハチノスと牛スジのトマト煮込み」 
「豚肉とカブのアーモンド煮込み」は意外と美味しい。これもお勧め!
「イカスミのパエージャ」 
この店のスペシャリティとも言える「スペイン産子豚のオーブン焼き(300g)」 
店員がテーブルサイドで切り分けてくれる
切り分けられた状態。焼くときに溶け出した脂に牛骨と鶏ガラのフォンを合わせたソースをかけていただく
ソースをかけた状態
