マルエーラーメン店

「MEN-EIJI(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」の古川オーナーの息子さんである永慈(エイジ)さんが、2023年6月に立ち上げた新店舗。店は北24条バスセンター横のマンション1階の元弁当屋だった場所にある。「MEN-EIJI」系列の新ブランド店ということでのオープンであるが、「MEN-EIJI」はこれまで、タンメンの「札幌タンメン MEN-EIJI(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」や鴨ラーメンの「DUCK RAMEN EIJI(一時閉店したが2024年リニューアルオープン予定)」、家系ラーメンの「MEN-EIJI EAK(掲載せず)」などといった多種多様なラーメン店を立ち上げてきた実績があるが、これらの中にあっても、この店はかなりチャレンジングな店である。
 店の前には2台分の駐車スペースがあり、明るめで清潔感がある店内。混み合うためなのか?丸亀製麺のように入口と出口が別々に作られている。専用の入口から入ると、奥にオープンキッチンのカウンター席が5席と入口側に3席、さらに、手前にテーブル席が4つある。先ずは自動券売機で食券を購入する。自動券売機は最新鋭のもので、クレジットカードだけでなく電子マネーも使うことができる。
 メニューを見ると、ラーメンは通常の「マルエーラーメン」と背脂入りの「コッテリマルエーラーメン」の2種類だけというシンプルさ。それぞれ、そのまま「ラーメン」として食べるか、「つけ麺」として食べるかを選択できる。麺は大盛りも普通盛りも同一料金で、紙エプロンは有料(50円)である。中でも、「特製ラーメン」は、煮卵に加えて倍量のチャーシューとメンマが入っていて魅力的ではあるが、僕のお勧めは、煮卵と具材のバランスが良い「煮卵コッテリラーメン」である。

 この店の特徴は、何と言っても極太の平縮れ麺である。熟成した自家製麺を調理する直前に切って、さらに手揉みして茹で上げられる。店主こだわりの強めのコシは決して悪くはないが、この麺の太さや食感は、人によってかなり好みが分かれてしまう。少なくとも、個人的にはこの麺はスープに合っていないと思う。もしも、今後もこの麺を使用していくのであれば、この麺と対照的な全粒粉の中細ストレート麺などをメニューに加え、客が麺を選択できるようにしてくれれば良いのではないかと思う。スープは意外にも、サッパリと和テイストの旨味が感じられる清湯スープである。動物系や魚介系、野菜の甘みなどが調和した完成度の高いスープであり、背脂が入ったチャッチャ系の方がシックリとくる。しかしながら、この極太麺が引き立つよう塩味を調整しているためか?塩味が強めであるのが残念。チャーシューは、低温調理された豚モモとスモークされた豚バラの2種類が入っている。メンマは最近流行の極太メンマで美味しいのだが、この切り方や食感も好みが分かれところ。僕的には、むしろ帯広の「衆來(→ その他北海道の旨い店。道東・帯広市を参照)」「醤油專科 ら〜めん 仙人掌(→ その他北海道の旨い店。道東・帯広市を参照)」のような極細メンマの方が、この旨みのあるスープと上手くマッチするのではないかと思う。
 前述のように多少気になる点が幾つかあり、今回の掲載は見送ろうかとも考えたが、25才の若き店主にとってトライアンドエラーは必然であり、これをベースに徐々に完成度を高めていってくれるのではないかという期待を込めての1つ星である。(2023年10月取材/2024年1月追加)

北区北23条西4-2-3 プラザハイツ1階  
電話番号:非公開
定休日:水曜
営業時間:11時〜15時、17時〜21時
予算:煮卵コッテリラーメン1100円
アクセス:地下鉄南北線・北24条駅4番出口を出たら目の前。北24条駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:北洋銀行北24条支店、北二十四条バスターミナル
お勧めポイント:「MEN-EIJI」のDNAを受け継ぐラーメン店

店は北24条バスセンター横のマンション1階の元弁当屋だった場所にある ココです!混み合うためなのか?丸亀製麺のように入口と出口が別々に作られている。こちらが入口専用 店の前には2台分の駐車スペースがある こちらは出口専用 明るめで清潔感がある店内。入口を入った奥にオープンキッチンのカウンター席が5席と入口側に3席、さらに、手前にテーブル席が4つある 先ずは自動券売機で食券を購入する。自動券売機は最新鋭のもので、クレジットカードだけでなく電子マネーも使うことができる メニューを見ると、ラーメンは通常の「マルエーラーメン」と背脂入りの「コッテリマルエーラーメン」の2種類だけというシンプルさ。それぞれ、そのまま「ラーメン」として食べるか、「つけ麺」として食べるかを選択できる。麺は大盛りも普通盛りも同一料金で、紙エプロンは有料(50円) この店こだわりの食材 「特製マルエーラーメン」は、煮卵に加えて倍量のチャーシューとメンマが入っている チャーシューは、低温調理された豚モモとスモークされた豚バラの2種類が入っている。メンマは最近流行の極太メンマで美味しいのだが、この切り方や食感も好みが分かれところ。僕的には、むしろ帯広の「衆來」や「醤油專科 ら〜めん 仙人掌」のような極細メンマの方が、この旨みのあるスープと上手くマッチするのではないかと思う この店の特徴は、何と言っても極太の平縮れ麺である。熟成した自家製麺を調理する直前に切って、さらに手揉みして茹で上げられる。店主こだわりの強めのコシは決して悪くはないが、この麺の太さや食感は、人によってかなり好みが分かれてしまうスープは意外にも、サッパリと和テイストの旨味が感じられる清湯スープである。動物系や魚介系、野菜の甘みなどが調和した完成度の高いスープ。しかしながら、この極太麺が引き立つよう塩味を調整しているためか?塩味が強めであるのが残念煮卵は、茹で加減、味共に申し分なしの完成度の高い煮卵 「コッテリマルエーラーメン」 このスープは、背脂が入ったチャッチャ系の方がシックリとくる 「煮卵コッテリマルエーつけ麺」 基本具材は同じ スープは背脂入りのコッテリ。ラーメンのスープに比べると酸味や甘み、辛みなどが若干異なっている 極太の平縮れ麺はコシがあり、割り箸くらいの太さがある。つけ麺に関しては、スープとのバランス上、大盛りにした方が良いかも 麺を食べ終えたら、スープ割りで2度味わう