つばらつばら
ニセコ比羅夫にあるスープカレーの店。この店は、土日の夜は居酒屋に変身するいわゆる2毛作の店である。夏には「ニセコファームボックス」と書かれた野菜や果物が入口近くに置かれており、どうやらこの店のカレーで使用している近郊の農園の野菜も販売しているようだ。
店内はカレー店というよりも、開放感のある大箱居酒屋といったような造りで、窓に沿って広めのカウンター席と中央にテーブル席があり、そして奥の通路には居酒屋っぽい広い小上がりがある。
メニューを見ると、外国人客が多いのか英語表記メニューもある。前述のように、この店の米や野菜は近隣農家のものを使用しており、通常は白米であるが、平日限定で十穀米も選択できる。無料の辛さは5番までで、店のお勧めは5番である。5番でも辛口〜中辛程度の辛さなので、辛いもの好きの方は50円増しの6〜8番を選ぼう。さらに、9〜10は100円増し、11〜15番は200円増し、16〜20番は300円増しとなっている。トッピングはかなり豊富で、お勧めは「あぶり塩豚」や「鶏つみれ」、「でかチョリソー」などである。
スープは2種類あり、お勧めの「スタンダードスープ」は、鶏ガラや豚骨ベースのスープに日高昆布と数種類の野菜、スパイス、ハーブなどを加えて2昼夜煮込んで作られているらしい。「スタンダードスープ」に使用されているハーブは、ローズマリーやタイム系の香りがするので、食べ始めは多少気になって好みが分かれるかもしれないが、食べ進めていくうちに徐々に気にならなくなる。この他に「ココナッツミルクスープ」もあるが、これはお勧めではない。夏季にはこれに「フレッシュトマトスープ」が加わる。この「フレッシュトマトスープ」は、「スタンダードスープ」と共通のローズマリーやタイム系の香りがする。しかしながら、刻みトマトのサッパリとした酸味が加わることで後味がさらに良くなり、僕的には「スタンダードスープ」よりもトータルバランスが良いと感じられた。
具材もいろいろあるが、僕のお勧めは「あぶり豚とたっぷりネギのカレー」。塩味のあぶり豚肉の他に、カレーでは珍しい白髪ネギとぶつ切りのネギ、水菜、キャベツ、ジャガイモ、ニンジン、素揚げされた茄子、ピーマン、マイタケ、サツマイモなどの具材が入っている。あぶり豚肉は道南産のバラ肉を使用し、豚の脂に甘みがあって美味しい。次ぎにお勧めしたいのが、「和風鶏つみれカレー」である。鰹節がゆらゆらと揺れるビジュアルも面白い。水菜、キャベツ、ジャガイモ、ニンジン、素揚げされた茄子、レンコン、マイタケ、サツマイモ、豆腐などの具材が入り、メインの鶏のつみれがフワッと柔らかくて美味しい。
いずれのスープカレーも、具材の割にスープは少なめな点がちょっと不満だ(スープ大盛りは150円増し)。ちなみに、「お子様スープカレー」などもあり、ランチタイム(11時半〜15時)には、ソフトドリンクが150円、生ビールが400円で頂ける。また、この日のデザートは、「豆腐のチョコムースケーキ」、「ブラウニー」、「ブラウニー with アイス」、「バニラアイスクリーム」の4種類あったが、いずれもまあまあのレベル。
価格は割高のリゾート価格で、札幌というエリアで評価すれば1つ星も微妙なところだが、倶知安・ニセコエリアということで考えると、 「カリー小屋(→ その他北海道の旨い店・道央の頁を参照)」 と共にお勧めできるスープカレー店である。(2015年1月追加)
倶知安町山田132-14
電話番号:0136-23-1116
定休日:【4月〜11月】水曜、【12月〜3月】第2と第4水曜
営業時間:11時半~15時(スープカレー店)、18時~21時半(土日限定の居酒屋)
予算:あぶり豚とたっぷりネギのカレー(スタンダードスープ)1300円
アクセス:倶知安町中心部から車で10分
最寄りのランドマーク:ニセコ泉郷
お勧めポイント:倶知安・ニセコエリアの人気スープカレー店
店の入口に置かれた野菜や果物
この通路の奥の右側が広い小上がり
店の中央にあるテーブル席
窓際にあるカウンター席
英語メニューもあります
トッピングメニュー
これが「お子様スープカレー」
「骨付きチキンカレー」のスタンダードスープ
「和風鶏つみれカレー(スタンダードスープ)」に厚切りベーコンのトッピング
具材をどけると鶏のつみれが出てくる
これが十穀米
鶏つみれと十穀米をスプーンに載せ、後はスープをすくって食べる
トッピングの厚切りベーコン
「あぶり豚とたっぷりネギのカレー(スタンダードスープ)」に「ぷりぷり海老」をトッピング
具材をどけるとあぶり豚が見える
「和風鶏つみれカレー」のフレッシュトマトスープに「でかチョリソー」をトッピング
でかチョリソー
ラッシー
この日のデザートメニュー
ブラウニー