鉄板フレンチ OPa

 昼夜とも完全予約制の鉄板フレンチ店。この店は美唄市の郊外にあるため、店の周りにはあまり建物がない。なので、夜に行くと真っ暗で通り過ぎてしまうかも。店の前にはガーデンが広がり、この日はクリスマスイルミネーションで装飾されていた。11月末になると高さ5〜6mのクリスマスツリーも登場する予定とのこと。店は農家の納屋をリノベーションした建物の中にあり、左側がレストラン、右側はこの店のオーナーである花柳流の重鎮・花柳鳴介氏や同じ日本舞踊家である家族の写真を展示した「ギャラリーNH」となっている。
 この日は後輩の新田夫妻の招待ということで、ディナーでのお任せ料理を頂くことに。シェフの遠藤之教(花柳鳴太朗)氏は鳴介氏の内弟子でもあり、シェフであると同時に日本舞踊家でもあるのだ。なので、踊りの仕事で札幌や本州へも足を運ばなければならないため、店は完全予約制となっているのである。また、この店は遠藤シェフ1人でやっているため、お任せコースの夜は1組の客しか受けることができない。料理は“鉄板フレンチ”と称しているように、魚や肉料理を鉄板で調理する。そういえば、今年ミシュラン2つ星を獲得したフレンチ店 「レストラン リューズ(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」 の飯塚シェフもこのスタイルで供していたように思う。料理はシンプルながら素材の持ち味が十分引き出されており、時間をかけて丁寧に作られていることが分かる。しかも完全予約制なため、素材の鮮度は抜群で、肉はシェフの郷里のブランド牛「米沢牛」である。正直なところ、札幌にあれば1.5つ星くらいの評価となるかもしれないが、このエリアでこのレベルを考えると堂々の2つ星評価であり、まさに“鄙にも稀なる”レストランである。なお、ワインの持ち込みは自由で、夏から秋には鳴介師匠が丹精込めて作った自家菜園の野菜が登場する。(2013年11月追加)

美唄市茶志内町1区  
電話番号:0126-63-3235
定休日:不定休
営業時間:昼、夜とも完全予約制なので要相談
予算:【ランチ】ビーフシチューコース2500円、ステーキコース3500円、【ディナー】お任せで1万円くらい
アクセス:道央自動車道・美唄ICを出て美唄市内へ向かい、中央国道12号線の信号を右折して茶志内・奈井江方向へ向かう。米粉パンやシフォンケーキで有名な「すぎうらベーカリー」を過ぎて1〜2㎞ほど走ると左側にグリーンの看板見える。
最寄りのランドマーク:すぎうらベーカリー
お勧めポイント:空知エリア・トップクラスの和牛とフレンチが味わえる

すぎうらベーカリー

鳴介氏の出迎え

シェフと新田夫妻

ギャラリーNH

ギャラリーNH

ギャラリーNH

米沢牛の握り(炙りと生)

伊勢海老と野菜とコンソメゼリー

アワビと肝のスープ

青ゾイのソテー サフランソース

口直しのソルベ

メインで頂く米沢牛サーロインの芯の部分のお披露目

米沢牛のステーキ 赤ワインソース添え

米沢牛とポルチーニ茸の焼きリゾット コンソメ茶漬け

本日のデザートの盛り合わせ