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 薄暗く怪しい路地に面した古びた一軒家。冬には小路の路面が凍り、屋根からは落雪の恐れも。しかし、それでも薄野周辺エリアで、クオリティの高いイタリアワイン飲みながら食事もしたいと思った時には、真っ先に思い浮かべてほしいダイニングバーである。
 扉を2つ開けて店内に入ると、大人の隠れ家のようなシックな雰囲気の店内。入口側にはL字型のカウンター席が9席あり、奥にテーブル席がある。ダウンライトと間接照明の使い方が秀逸で、古民家というシチュエーションも含めて、実に居心地が良い店だ。2重の扉のせいか?古い木造の一軒家にもかかわらず、冬でも足下が冷や冷やしないのもいい。また、以前は事務所として使っていた2階を後にリノベーションし、現在は2階を会員専用テーブルとして使用している(会員は現在キャンセル待ちの状態らしい)。
 かつての佐藤シェフ 「サカエ sacae(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」が独立し、料理も少し変わってきた。しかし、小樽の忍路にある超人気ブーランジェリー 「エグ・ヴィヴ Aigues Vives(→ その他北海道の旨い店・道央・小樽市を参照)」のパンは今も食べられるので、もしも入荷していたなら、是非ワインと一緒に試してみて欲しい。
 ちなみに、イタリアワインの品揃えは北海道ナンバーワンであり、ダイニングバーとしての料理も比較的充実している。店のマダム的な存在である平村さんのサービスや笑顔もとても素敵で、これで料理のクオリティが更に充実してくれば、もっと評価を上げても良い店である。なお、9時まではかなり混み合う人気店なので、予約は必須である。(2023年12月更新)

中央区南2条西5丁目30-1   
電話番号:011-219-8244(要予約)
営業時間:18時~24時(料理は22時でオーダーストップ)
定休日:水曜 
予算:北あかりのニョッキ 道産チーズソース2300円、池田牛の炭火焼きタリアータ4950円
アクセス:地下鉄南北線、東西線、東豊線・大通駅の出口から、パルコや三越のある南1西4丁目交差点へ出て、薄野方面へ向かう。西へ向かう電車通りから1本薄野側(南側)の通りを右折して西へ進む。「太陽パーキング」、「東急ステイ」、「ネストホテル」を過ぎ、「味覚園」が見えたら、「もっきりや」との間の小路を左折すると右側にある。地下鉄大通駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:南1西4丁目交差点、東急ステイ
お勧めポイント:大人の雰囲気の素敵なイタリアンダイニングバール

「味覚園」が見えたら、「もっきりや」との間の小路を左折すると・・・ 薄暗く怪しい路地が。冬には小路の路面が凍り、屋根からは落雪の恐れも 更に進むと、右側にあります ココです!扉を2つ開けて店内に入ると・・・ 大人の隠れ家のようなシックな雰囲気の店内。入口側にはL字型のカウンター席が9席ある ダウンライトと間接照明の使い方が秀逸で、古民家というシチュエーションも含めて、実に居心地が良い。カウンターの右奥にはキッチンが見える 店の奥にはテーブル席がある。 入口近くにあるワインセラー(左側) 入口近くにあるワインセラー(右側)食事メニュー(前半) 食事メニュー(後半) まずは、店のハウススプマンテであるフランチャコルタの「カ デル ボスコ キュヴェ プレステージ エディツィオーネ44 マグナム」をグラスでいただく。スッキリと淡麗なスパークリングで、食事を邪魔しない 次のグラスワインの赤は、フリーニの「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2017年」。良年だった2016年を飲んだことがあるが、2017年も負けず劣らずブドウの凝縮感が強くて美味しい。グラスワインでこのレベルのワインを飲めるとは、嬉しい! 左から、チェイサーとしての炭酸水、フランチャコルタのグラスのスプマンテ、フリーニのブルネッロ 「穴子と菊芋のフリットミスト」 カリッと揚げられていて、火の通し方はいい。しかし味付けは、よくある甘めのバルサミコソースで、香草との相性も含めて、素材を生かしているかどうかは微妙「蝦夷鮑のアルフォルノ 肝と青のりソース」。エスカルゴのようなイメージで作ったのか?チーズを含んだバターのような濃厚な味でありながら、青のりが加わることで鮑の風味が生きている。しかしながら、鮑自体の食感がありすぎで、もう少し歯切れ良く柔らかかったら完璧なのだが 白トリュフの季節だったので、「白トリュフのリゾット」を少なめに作ってもらった チーズの濃厚さと白トリュフの妖艶な香りが官能的。しかしながら、米の硬さがリゾットとしても若干硬めだった小樽の忍路にある超人気ブーランジェリー「エグ・ヴィヴ Aigues Vives」のパン。入荷状態にもよるが、もしもあったら、是非ワインと一緒に試してみて欲しい

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